AI技術を活用した保育園新サービス『えがおカメラ』の導入開始

AIサービス『えがおカメラ』導入開始

愛知県名古屋市に本社を置く株式会社DESIGN LINKS（デザインリンクス）が、認定こども園で新たなAIサービス『えがおカメラ』のテスト運用を開始しました。このサービスは、園児や保育士の自然な姿を自動で捉え、AIの顔認証技術を用いて画像管理を効率化します。保護者は、PCやスマートフォンから子どもたちの様子をリアルタイムで確認できるため、乳幼児の日常をより身近に感じることができるでしょう。

導入の背景

保育現場では、園児の成長記録や日常の様子を保護者と共有することがとても重要です。しかし、従来の写真整理やデータ共有作業は保育士に大きな負担をかけており、業務の効率化が求められていました。デザインリンクスはこのニーズに応えるため、『えがおカメラ』を開発し、テスト運用を行っています。このサービスにより、園児の写真はAIによって自動判別され、事前に登録されたIDに振り分けられます。さらに、動作を検知するアクションカメラを使って、日常の自然な姿を記録することが可能になりました。

サービスの概要

『えがおカメラ』は、保育現場での記録や共有を効率化するために開発されたサービスです。具体的には、以下の三つのタイプのカメラを使用します。
1. 音声で撮影するカメラ：指示に基づいて撮影。
2. 動きを検知するアクションカメラ：動作を認識し撮影。
3. 常時動画撮影カメラ：園内の様子を継続的に捉えます。

これにより、写真データはAIにより個人が特定され、自動的に管理されます。また、保護者は子どもたちのライブ映像をオンデマンドで簡単にアクセスでき、日々の様子を見守ることができます。

今後の展望

現在はテスト運用の段階ですが、保育室での業務負担を軽減し、より質の高い保育を実現することが『えがおカメラ』の目指すところです。また、今後のフィードバックをもとに機能改善を進め、使いやすいサービスへと進化させていきます。将来的には、保育園だけでなく、老人福祉施設などの福祉・介護の分野にも展開し、教育や保育の『見える化』を実現していく予定です。

この新しいアプローチにより、保育士や介護職員の業務負担の軽減が期待されるとともに、利用者や保護者とのコミュニケーションの質も向上するでしょう。