最近、大注目を集めているのがイタリアンベーカリー
プリンチ®でヘッドシェフを務める松田武司氏です。彼が先日開催された「FIPGC パネットーネ世界大会」の日本代表選考会で、日本代表に選ばれたことは、パン好きだけでなく多くの人々に歓喜を呼び起こしました。
松田シェフは、特に「パネットーネ イノベーション&チョコレート部門」で見事に第1位を獲得。さらに「パンドーロ部門」でも第3位に輝きました。この結果は、彼自身が創り出した「パネトーネ チョコラート マローネ」の評価によるものであり、日本のパネトーネの更なる可能性を示しています。
彼は受賞コメントの中で、このパネトーネの成功について、自らの情熱と努力が結実した瞬間だと語りました。この作品は、2022年から日本のプリンチ®で販売されており、松田シェフが長年の経験をかけて開発したものです。伝統的なパネトーネと異なり、チョコレートを贅沢に使用した生地に、渋皮栗やヘーゼルナッツ、チョコレートチップ、ラム酒を加えることで、深みのある味わいを実現しています。
松田氏によると、「パネトーネ チョコラート マローネ」は、単なるスイーツではなく、多くの感覚を楽しませる一品であると強調しています。口に含むと、ラム酒の香りがふんわり広がり、チョコレートのリッチな風味と、渋皮栗のほのかな甘さ、ヘーゼルナッツの食感が相まって、まるで味覚の冒険をしているかのようです。また、トップに飾られたヘーゼルナッツやパールシュガーが視覚的にも楽しませてくれます。
松田シェフは大会に向けての考えを続けます。「次の世界大会では、是非とも優勝を目指したい」と意気込みを語ってくれました。彼にとって、日本でのパネトーネの認知度の向上は大きな喜びであり、イタリアの伝統をしっかりと受け継ぎながらも、日本の味わいにアレンジしていく挑戦を楽しみにしています。
さて、松田シェフの背景を見てみましょう。彼は日本のパン専門学校での学びを経て、関西のパン屋でキャリアをスタート。名高いブーランジェリーVIRONでの経験を得て、さらには世界的な競技会で多数の受賞歴がある実力派のシェフです。2017年にはフランスで開催された「モンデイアル・デュ・パン」で日本人初の準優勝を果たし、その後も国際的な舞台で活躍を続けています。
現在はプリンチ®の日本のヘッドシェフとして、次世代のパン職人育成に力を入れています。イタリアンベーカリーの真髄を日本に広める彼の情熱は、国内におけるイタリアの食文化のさらなる普及へと繋がることでしょう。最後に、松田シェフが手掛ける「パネトーネ チョコラート マローネ」は、今年のホリデーシーズンにも登場予定です。この機会を逃さず、ぜひその味わいを体験してみてはいかがでしょうか。プリンチ®では、創業以来の理念を大切にし、皆さまに本場イタリアの美味しさを楽しんでいただきたいと願っています。