愛知県で地域貢献を目指すクロップス・クルーの挑戦とは?
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社クロップス・クルーは、地域企業への人材派遣・紹介サービスを手掛けて25年の歴史を持つ企業です。この企業は、ただ単に人材を提供するだけでなく、愛知に根ざした「地域貢献」を目指しています。特に、IターンやUターン希望者への支援に力を入れており、その取り組みが多くの注目を集めています。
クロップス・クルーの設立背景と人材サービスの展開
同社は、設立当初から登録型の人材派遣事業がスタートした企業です。特に、女性比率の高い職種に特化し、地域企業のニーズに応えながら成長してきました。専務の田中さんも、自らが派遣された立場から派遣する側へと転身し、このビジネスに深く関わるようになった経歴を持っています。彼は、派遣される側の気持ちや、派遣する側の責任の両方を理解していることが、現在の業務に大きく役立っていると語ります。
今では、同社はミドル・ハイクラス向けの人材紹介や、自動車開発における技術派遣、IT支援など、様々な事業を展開しています。全ての事業の根底には「人と企業をつなぐ」という使命が横たわります。この考え方は、地域貢献とも密接に結びついています。
地元企業と求職者をつなぐ新たな支援の形
近年、愛知県は隣県からの転入者が多い一方、逆に都市部へ転出する人々が増加しています。この状況に対し、クロップス・クルーはI・Uターン希望者を対象に、Zoomを用いたキャリア面談などの支援を実施しています。これにより、求職者を遠隔で地元企業と結びつける「リモート型人材紹介」を確立し、確実な成果を収めています。この流れを通じて、「帰りたくなる地元」を実現することを目指しています。
高校生と地域企業を結ぶ「COURSE」企画
地域貢献において、多くの人に知られていない地元企業を紹介することも重要です。そこで同社は、高校生向けの企業PR冊子「COURSE」を展開しています。この冊子には、約50社の地元企業の情報が集約され、県内の高校に配布されています。高校生たちが地元にどんな企業があるのかを知る手助けをすることが、地元企業の認知向上に繋がります。
松井珠理奈さんをアンバサダーに迎えた理由
クロップス・クルーは、2025年に迎える設立25周年を前に、地元・愛知出身で全国的に活躍するタレントの松井珠理奈さんをアンバサダーに起用しました。彼女の活動は、特にUターンや地域貢献の重要性を広める上での大きな役割を果たすとともに、若い世代に地元愛の大切さを伝える良い模範となっています。彼女が出演するCMも注目を浴びており、YouTubeや公式Instagramで公開されています。
将来のビジョンと地域との関係性
今後、クロップス・クルーは「人を単に派遣する企業」ではなく、人事全般の課題解決に寄与する存在になっていきたいと田中専務は語ります。企業の教育や従業員の定着、離職防止など、さまざまな人材に関する問題をトータルにサポートする仕組みも導入し、求職者には安心して働ける環境を提供します。
会社設立から四半世紀が経ち、Uターン支援の先駆者としての新たな挑戦は、愛知県の地域と人々に新しい可能性をもたらしていくことでしょう。地域と共に歩む姿勢を忘れず、これからも活動を続けていく予定です。