大学生活の成長が描かれた短編集『リリィ』が発売！

大学生活の一瞬を描く短編集『リリィ』

2025年7月24日、大学生活の優しい瞬間を切り取った短編小説『リリィ』が発売されます。本書は、名古屋を舞台にした主人公・ユリの成長や仲間、家族との絆を描いた物語として、多くの読者に愛されてきました。

主人公・ユリの成長物語

ユリは名古屋にある大学に入学したばかり。新たな環境での生活が始まり、彼女の心には期待と不安が入り混じっています。ある日、道で拾った一枚の学生証が、彼女の気持ちに微かな変化をもたらします。その出来事をきっかけに、彼女はキャンパス内で出会う様々な人々と絆を深めていきます。

その中で、祖母と過ごす穏やかな午後や、アルバイト先の喫茶店でジュースを作る楽しさも体験します。ユリの日常は、こうしたささやかな出来事によって豊かさを増していくのです。

ささやかな日常の中の大切な瞬間

『リリィ』では、特に強調されているのは、日常生活の中での小さな気づきや感情です。クリスマスの点灯式に向けたハンドベルの練習など、特別でない瞬間に光を当てることで、読者の心にも温かい気持ちをもたらします。慌ただしい日々の中で見過ごされがちな思いを、こうした物語が再び思い起こしてくれるのです。

本書を読み終えた後、読者は小さな勇気や温もりを得られることでしょう。ユリの成長や彼女を取り巻く人々との関係は、一人一人に共感を呼び起こすことでしょう。

絵本『リリィ』の背景

『リリィ』は、金城学院大学の公式note「Kinjo Knowledge」における人気連載『ことばの樹』からの作品をもとに、加筆・修正を加えて書籍化されました。著者の加藤大樹氏は、名古屋大学で教育発達科学を専攻し、心理学博士でもあります。そのため、本書には心理学的な視点からの深い洞察が込められています。