乳酸菌EVsで新治療薬
2026-04-01 19:04:26

愛知県のバイオ企業が乳酸菌エクソソームを利用した治療薬開発に本格参入

乳酸菌エクソソームによる新しい治療法の開発が始動



愛知県名古屋市に本社を置くデ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)と、北海道札幌市のLABバイオテックが共同で、乳酸菌由来のエクソソーム(EVs)を応用した眼科用治療薬の開発を開始しました。この新しいプロジェクトは、2026年4月1日から本格的にスタートし、未だ研究事例が少ない「眼科 × 乳酸菌EVs」に新たな可能性を追求する内容となっています。

乳酸菌エクソソームの特性



乳酸菌EVsは、従来の乳酸菌の特性と異なり、特異な性質を持っています。これにより、医薬品のドラッグデリバリーキャリアとしての活用が期待されています。以下のポイントに注目してください。

1. 腸管や血液脳関門を通過する可能性
乳酸菌EVsは、エクソソーム同様に腸管や血液脳関門(BBB)を通過できる報告があります。これによって、薬剤を他の組織に届ける新たなキャリアとしての活用が期待されます。

2. 抗炎症作用
通常、乳酸菌の細胞壁成分は炎症を引き起こすため、医療への応用が難しいとされてきました。しかし、LABバイオテックが精製した特定の乳酸菌EVsは逆に抗炎症作用を示し、眼科用点眼薬としての利用が可能になる見込みです。

企業の役割と共同研究の背景



この共同研究は、両社の強みを活かした役割分担のもとで進められます。DWTIは臨床試験や薬効評価を主導し、点眼剤の処方開発を行います。一方、LABバイオテックは乳酸菌EVsの成分解析やライブラリーの構築を担当します。このアプローチによって、最適なEVsの選抜と規格の確立を図り、眼科領域に適した素材の開発が加速されることが期待されています。

LABバイオテックとDWTIの方針



LABバイオテックの代表取締役社長・村上睦氏は、乳酸菌EVsがこれまでの研究の集大成であり、眼科という専門分野でDWTIとの協力が始まることを大きな前進と評価しています。また、取締役副社長の盛孝男氏は、多様性に富んだ乳酸菌EVsの特性が創薬の素材としての魅力を引き出すとコメントしています。

次世代バイオ医薬としての可能性



この共同研究は、従来の幹細胞由来のエクソソームが抱える課題を克服し得る次世代バイオ医薬品の開発を目指しています。特に、乳酸菌EVsは次のような特性により差別化される可能性があります。

  • - 低コスト・大量生産: 微生物培養によるコスト効率の良い生産
  • - 機能の拡張性: 自然なリポソームとしてのRNAやタンパク質の搭載能力
  • - 応用の拡張性: ヒト由来のエクソソームとは異なり、経口服用も可能である点

まとめ



この先進的なプロジェクトは、愛知県と北海道が連携して進める初めての試みであり、国内外の医学界における注目を集めることは間違いありません。乳酸菌EVsを利用した新たな眼科治療薬の実現が期待され、医療現場に革新をもたらすことになるでしょう。今後の研究開発の進展に期待が寄せられています。


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