プレイングマネジャーの現実とその課題
一般社団法人日本経営協会が実施した「第8回日本のミドルマネジャー意識調査」によると、約86.8%の中間管理職がプレイングマネジャーとして多忙な日々を過ごしていることが明らかになりました。これにより、彼らが抱える課題や悩みが浮き彫りになっています。
プレイングマネージャーとは?
プレイングマネージャーとは、組織の中で部下を持つ管理職ながら、自らも実務に従事する役割を担う人を指します。この役割が広がっている背景には、組織の人手不足や業務の多様化があり、ミドルマネジャーは実務とマネジメントの両方を兼ねなければならない厳しい状況に置かれています。
調査結果の概要
調査によれば、マネジメント専門の業務に専念できているのはわずか13.2%。残りの86.8%が実務を兼務しながらマネジメント活動を行っています。特に行政機関の管理職の半数は、自身がマネジメント業務を担う時間を増やす傾向にあり、これは民間企業と比較して著しい数字です。
また、約51%が業務負担が増えていると感じており、その理由の一つとしてコンプライアンスやハラスメントへの対応が挙げられています。特に人材が不足しており、若手社員の育成や組織の成果を出すために苦しんでいる様子がうかがえます。
中間管理職の充実感と希望
興味深いのは、管理職としての仕事に充実感を感じている人が多いことです。しかし、実際に昇進を希望した人は21%に過ぎず、ほとんどが流れで管理職となったとしています。それでも充実感を感じているのは、役割を担う中でやりがいを見いだせているからだと考えられます。個々の体験や実績が、メンタル面の充実感につながっているのかもしれません。
生き残りのための条件
管理職として続けていくためには、「生活の安定」と「正当な評価」という2つの要素が重要です。調査では、39.9%が生活の安定を挙げ、次いで39.0%が仕事の評価が必要だとしています。要は、満足な仕事を続けていく上で、私生活や経済的安定が不可欠であることが分かりました。
結論
この調査結果は、日本のミドルマネジャーが直面する環境を深く掘り下げるものであり、今後の職場で求められる支援体制や働き方の改善が必要です。マネジメントには戦略だけでなく、心の健康やライフスタイルとのバランスも考慮する必要があるでしょう。具体的な施策が求められる中、今後の労働環境の変化に注目が集まるのは間違いありません。