ボードゲーム『コドクエ』で孤独を楽しみながら考える『つながりづくり』体験

ボードゲーム『コドクエ』で孤独を楽しみながら考える

愛知県豊田市にて、株式会社カヤックと市民活動センターが連携し、新しいボードゲーム『コドクエ』を制作しました。このゲームは、現代社会における孤独や孤立をテーマにしており、プレイヤーが楽しみながらその実態を体験し、つながりの大切さを学ぶことを目的としています。特に、孤独や孤立は子どもから大人まで誰にでも起こり得る問題であり、私たちの社会において深刻な課題となっています。ゲームを通じてまずはその認識を改め、意識を高めていくことが期待されています。

制作の背景

近年、社会構造の変化や新型コロナウイルスの影響でますます孤独感を抱く人々が増加しています。これを受けて、昨年施行された「孤独・孤立対策推進法」では、予防・支援・脱却の3つの要素を基にした対策が進められています。豊田市でも、この法律に則って官民一体で孤独・孤立に対する取り組みを強化しており、「つなグるCredo」という理念のもと、つながりを生むための活動を行っています。

それに伴い、特に若い世代をターゲットにしたアナログゲームの制作が決定しました。遊びを通じて孤独や孤立に関する意識を深めるとともに、コミュニティの重要性を示すきっかけとなることを狙っています。

ボードゲームの内容

『コドクエ』は、異世界の街「トヨターシ」を舞台に、プレイヤーが孤独な勇者となり仲間を集めて魔王を倒すRPGスタイルのボードゲームです。ゲームの進行において、プレイヤーは市民の声を元に作られたリアルなシナリオの中で孤独やつながりを学ぶことができます。何度もテストプレイを繰り返し、参加者からのフィードバックも反映しています。ゲームを通じて、孤独感がもたらす影響や、つながりを形成することの重要性を楽しみながら知ることができます。

特に、ゲームクリエイターのカナイセイジ氏や人気ボードゲームメーカー・JELLY JELLY GAMES、クリエイティブディレクター安藤耀司などの協力を得て、クオリティの高い作品に仕上がりました。アートワークもプロフェッショナルが多数参加しており、見るだけでも楽しめます。

体験イベントの開催

このボードゲームの初お披露目は、2023年3月16日（日曜日）にスカイホール豊田で行われる「WE LOVE とよたフェスタ」にて実施されます。このイベントでは、来場者が自由にゲームを体験できるブースを設け、スタッフがプレイ方法を教えながら参加者をお待ちしています。「つながり」や「孤独」について楽しみながら考える良い機会となるでしょう。

今後も『コドクエ』は様々な場所で体験できるように展開していく予定で、誰もが気軽に立ち寄れるところに設置し、孤独やつながりについて自然に考えられる機会を提供していきます。