愛知県半田市での講演会「学びの場」
18歳で途切れる「学びの場」
知的障害のある方々にとって、特別支援学校の卒業を迎える18歳以降の学びの場は、全国的に限られた状況が続いています。発達のスピードが異なる方々にとって、このタイミングで学びが途絶えてしまうのは、彼らだけでなくそのご家族にとっても大きなストレスとなるのが現実です。自立や地域社会への参加を実現するためには、18歳以降も途切れることなく学べる環境が不可欠です。この課題は、当事者のご家庭だけの問題ではなく、地域全体で解決していく必要がある重要なテーマと言えるでしょう。
みらいカレッジについて
この課題に取り組むために、一般社団法人未来への架け橋は、知的障害のある若者たちが仲間と共に成長できる「みらいカレッジ」を福岡、静岡、千葉の3つの県で展開しています。運営しているそれぞれの拠点では、自立生活に必要なスキルを高めるプログラムや、地域企業での就労体験、そして仲間たちと一緒に楽しむ余暇活動など、幅広い学びの機会を提供しています。さらに、重度障害をお持ちの方を対象とした生涯学習コースの開設も目指し、「学び×働く×つながる」をテーマに据えて、誰もが安心して地域で生活できるインクルーシブな社会を実現すべく活動しているのです。
講演会の詳細
この講演会は、地域での「学びの選択肢」を拡大するための重要な機会として、「愛知に学びの場を拡げる会」が主催しています。参加費は無料で、地域の皆さまに広く参加を呼び掛けています。すでに約90名の参加申し込みがあるとのことで、興味のある方はお早めにお申し込みいただくことをおすすめします。
- - 日時: 2025年7月13日(日)14:00〜16:00(開場13:30)
- - 会場: 瀧上工業 雁宿ホール 講堂(半田市福祉文化会館)
- - 登壇者: 長谷川 正人(一般社団法人未来への架け橋 代表理事)
- - 講演の内容: 『学びが拓く未来』〜新たな選択肢の「みらいカレッジ」〜
- - 定員: 150名
- - 主催: 愛知に学びの場を拡げる会
講演に参加して、知的障害のある方々にとって必要な学びの場を地域でどう拡げていけるか、一緒に考えてみませんか?
登壇者の紹介
長谷川正人氏は、一般社団法人未来への架け橋の代表理事であり、福岡県内の障害者施設で豊富な経験を積んできました。自身の知的障害を持つ娘の進路に苦悩したことを契機に、社会福祉法人を設立し、その後も「福祉型カレッジ」を福岡に立ち上げました。彼の目指すところは、誰もが自分らしく学び、安心して暮らせる社会の実現です。
メディアからの取材について
講演会や「みらいカレッジ」の取り組みに関しては、取材や掲載の依頼を歓迎しています。現場の様子や、登壇者へのインタビュー、参加者の感想など、詳細を知りたい方はお気軽にお問い合せください。