ホシザキの買収
2025-06-13 08:59:23

ホシザキ、米国食品ショーケース大手を買収しビジネス拡大へ

ホシザキがアメリカの大手食品ショーケースメーカーを買収



愛知県豊明市に本社を置くホシザキ株式会社は、2023年6月12日(日本時間)に米国の食品ショーケース製造大手、ストラクチュアル・コンセプツ・コーポレーション(以下、SC)の買収を発表しました。この合意は米国市場におけるホシザキの成長戦略の一環として位置付けられています。買収のクロージングは2025年7月末を見込んでおり、規制当局の承認が条件となります。

ストラクチュアル・コンセプツとは



SCは1972年に設立され、米国ミシガン州ノートン・ショアーズに本社を置く企業です。食品陳列用ショーケースの製造、販売を行っており、スーパーマーケットやレストラン、カフェなどで広く利用されています。SCは高品質な製品を開発・生産する能力を持ち、冷凍・冷蔵・温蔵などのショーケースを多様に取り揃えています。特に、全製品の自然冷媒化への取り組みや、最先端の自動精算技術を搭載した次世代自動販売機の開発を進めており、業界のサステナビリティをリードしています。

ホシザキの事業強化



ホシザキにとって、この買収は米国市場での競争力を強化し、商品の多様化を実現する大きな一歩といえます。ホシザキはすでに、製氷機や業務用冷蔵庫を製造し、ホシザキ・アメリカや飲料ディスペンサーのランサー、業務用食器洗浄機のジャクソンといった子会社を持っています。SCの買収により、グループ内の商品ラインナップが大幅に拡充され、さらにはコンビニエンスストアなど新たな顧客層への展開も期待されています。

特にサプライチェーンの効率化や、生産施設の共用化を図ることで、共同購買を行いコストを削減し、サービスネットワークを共有することで更なるシナジー効果も見込まれています。

買収の具体的な進行方法



この買収は、ホシザキの米国の連結子会社であるHOSHIZAKI USA HOLDINGS INC.(HAHD)を通じて行われます。具体的には、「逆三角合併方式」を採用し、HAHDが買収用に設立した子会社Alliance Acquisition I, Inc.(SPC)を通じてSCの親会社であるSC Holding Corp.(SCHD)を合併します。このプロセスによって、HAHDはSCHDの発行済株式の100%を取得し、SCはHAHDの完全子会社となります。

未来に向けて



今回の買収により、ホシザキは商品ラインナップと顧客基盤の拡大を通じて更なる成長を図る考えです。SCの高品質なショーケース製品は、ホシザキグループの強力な武器となるでしょう。両社の技術力を結集することで、新たな市場での競争力を高め、業界のリーダーとしての地位を固めることが期待されます。

今後、ホシザキがどのようにアメリカ市場でのプレゼンスを拡大していくのか、その動向に注目です。


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