DX推進のカギ
2026-07-10 11:37:21

地域DX推進のカギは自治体と事業者の対話にあり!調査結果から見える改善のヒント

地域DX推進のカギは自治体と事業者の対話にあり!



株式会社インフォマートが実施した調査によると、自治体と事業者の間に存在する「遠慮」がデジタルトランスフォーメーション(DX)の進行を妨げていることが明らかになりました。この調査は802名を対象に、会計業務に関する実態を探るもので、特に注目すべきは事業者の約8割が電子化に前向きであるにもかかわらず、自治体側の懸念がその実施を阻んでいるという点です。

官民双方の“遠慮”が地域DXの停滞の要因


調査結果によれば、自治体側の21.4%が「地域事業者の多くはデジタル化に対応できない」と考えています。この一方、事業者側からは、自治体が電子化を打診した際には、「前向きに検討する」と答えた人が44.7%、実際に「対応する」とした人も33.8%に達し、合計で78.5%が電子化に意欲を示しています。このように、双方の認識には明らかなズレがあり、それが官民の協力を妨げ、地域全体のDXを停滞させている構造が浮き彫りになっています。

依然として主流の「紙」によるやり取り


調査からは、帳票類のやり取りにおいてもまだまだ紙が主流である現状が明らかとなりました。「請求書」については50.6%、契約書で47.1%、納品書で45.3%が紙でのやり取りを行っているという結果です。特に日常的な取引においては、アナログな運用が多く残っています。事業者の中でも、小規模の企業であれば81.0%が電子化に前向きであるものの、全体の運用は紙に依存しています。

アナログ運用によるコストと時間の浪費


さらに、アナログ運用によって生じる問題も深刻です。調査では、約70.6%の事業者が帳票を自治体に持参することが多く、中には「2時間以上」を費やすケースもあり、事業者の業務効率が落ちています。自治体内でも書類の紛失や支払い遅延のリスクが高まっており、地域全体にとって問題となっています。実際には、16.4%の自治体で帳票の不備が理由で支払いが遅れる事態も発生しています。

電子化によるコスト削減効果を実感する事業者


しかし、希望の光もあります。電子化に進んだ事業者の中では、41.7%が印刷費や郵送費などのコスト削減効果を実感しています。また、書類の保管スペースが削減できたと感じている事業者も35.6%に上ります。これはコスト面だけでなく、業務の効率性向上にもつながっています。

対話の重要性と今後の展望


この調査結果からは、デジタル化が単なる技術の導入に留まらず、業務効率化を進める重要な施策であることがわかります。これは地域全体の生産性向上に寄与するものであり、質の高い住民サービスを提供するための基盤ともなります。

自治体と事業者が具体的に対話を始めることで、早急に解決策を見出し、真に効果的なDXを進めていくことが求められています。今後は、双方が持つ「善意」を理解し合い、地域全体の発展につなげる努力を続けていく必要があります。

まとめ


自治体の“善意の配慮”が事業者の“DXへの意欲”をストップさせる現状。82.5%の事業者が電子化を望みながらも、真の進展は対話の中にこそあるということを忘れてはなりません。こうしたいくつもの課題を解決するためには、官民ともに積極的なコミュニケーションが必要です。電子化に向けた施策を進めることで、地域の生産性向上が期待されます。


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