普段の買い物とその意識の変化
近年、生活費の値上げが家計に影響を与える中、消費者の買い物に対する意識はどのように変化しているのでしょうか。株式会社クロス・マーケティングが実施した調査に基づき、普段の買い物に関する消費者の行動を深掘りしていきたいと思います。
買い物行動に関する意識調査
2026年7月、全国の18歳から79歳の男女3,000人を対象に行われた「買い物・ショッピングに関する実態・意識調査」。この調査では、消費者がどのように買い物を行い、その背後にある考え方や態度を明らかにしました。
調査結果によると、約60%の人々が「店員に頼るより、自分で自由に選びたい」という意見を持っていることが分かりました。また「自身が気に入った商品であれば、ブランドは気にしない」という人も多く、自分のニーズを優先する傾向が見られます。
一方で、年代が上がるにつれて「最近、欲しいと思うものが少ない」と感じる人が増加する傾向があり、特に70代ではその割合が7割を超えるという結果です。このことは、生活の質や充実感が世代によって異なる可能性があることを示唆しています。
利用店舗の多様化
次に、どの店舗を頻繁に利用するかという点ですが、やはり食料品を中心としたスーパーマーケットやコンビニエンスストアが多く、特にスーパーマーケットは週に平均2.3回利用されています。コンビニも2回利用されており、日常の買い物に欠かせない存在となっています。
ここで注目したいのは、オンラインショッピングの利用頻度も増加傾向にあること。特に若い世代では、この傾向が顕著です。このように、消費者の買い物のスタイルが多様化していることが分かります。
値上げへの反応
最近の物価上昇の状況も調査の大きなテーマでした。飲み物を買う際、「高すぎると思ったら、別のブランドを選ぶ」との回答が31%を占め、多くの人々がコスト意識を持っていることが伺えます。一方で、お米や日用品については、「普段と同じものを買う」という意見も多く、生活必需品に対する意識が強いことが分かります。特にお米については、「生活必需品なので、高くても仕方がない」と考える人は少し減少しており、物価に対する敏感さが増していることが示唆されています。
ストック状況と備えへの意識
調査では、日用品のストック状況にも触れられています。特に「食料品や日用品を特売で買えるとき」にストックすることが多いという結果が出ました。52%が特売を理由に挙げており、経済的理由からのストックが主な動機になっています。また、災害への備えを意識するケースも多く、特に60〜70代においてその意識が高まっています。
買い物での困りごと
最後に、買い物の際の困りごとも調査で浮かび上がりました。例えば、駐車スペースの狭さや、セルフレジの利用が難しいこと、複数の店舗を移動する際の手間などが主な声として挙がっています。これらの困りごとは、今後のショッピング環境の改善に向けた課題とも言えるでしょう。
まとめ
この調査から、買い物に関する消費者の意識が今変わりつつあることが分かりました。物価上昇の中でも慎重に購入を行う姿勢や、便利さを求める姿勢が見られます。今後、消費者のニーズに応える買い物環境の整備が重要となるでしょう。