名古屋市に新たな支援の拠点が誕生
2025年1月6日、名古屋市中区新栄に新規開所した就労継続支援A型事業所「UNIBO Tech(ユニボテック)」が注目を集めています。この施設は、ITと福祉を結びつけることで、障がいを持つ方々に新たな就労機会を提供することを目的としています。運営は社会福祉法人tomoni plusが行っており、今後の地域福祉において重要な役割を果たすことが期待されています。
現代の課題に応える「IT×福祉」
IT業界は人材不足に悩んでおり、特にソフトウェア開発やテスト分野ではその傾向が顕著です。経済産業省の報告によると、2020年時点で約30万人のIT人材が不足しているとされ、2030年にはその数が最大80万人に達する可能性が指摘されています。このような状況下で、UNIBO Techは障がいをお持ちの方がIT業界に進出できる環境を提供し、企業の人材確保にも寄与することを目指しています。
快適なオフィス環境と最新設備
施設内には最新のPCが26台設置されており、特にメインのPCルームには20台が整備されています。これらのパソコンには、Microsoft OfficeやAdobe CCなど、実際の業務に必要なアプリケーションがインストールされています。また、20人が同時に利用可能な広々とした休憩エリアも整えてあり、快適さを重視した職場環境を提供しています。これにより、仕事の合間にリフレッシュできる空間を確保しています。
さまざまな業務を通じてスキル向上
UNIBO Techでは、PCを活用した多様な業務が行われています。紙媒体のデジタル化や、ExcelやWordを使った事務作業、さらにはWebデザインやチラシ制作、エンジニア業務まで幅広く対応しています。特に、福祉の専門家に加え、一般企業での実務経験を持ったスタッフが多く在籍しており、彼らの現場知識を活かしながら、質の高い支援を行っています。
具体的に行われる業務内容
- - WEB制作: デザインからコーディング、保守管理やSEO対策まで幅広くサポート。
- - 資料のデジタル化: 書類をデジタルデータ化し、PCスキルが不得意な方でも挑戦可能な業務。
- - 事務手続き: ExcelやWordを用いた業務支援で、経費精算や書類作成を行う。
- - クリエイティブ業務: スキルに応じたDTPデザインやアプリケーション開発の機会。
これらの業務を通じて、参加者は実践的なPCスキルや社会人基礎力を身に付けることができます。
多様な働き方の実現を目指して
「UNIBO Tech」は、障がいをお持ちの方々にとって新たなキャリアの選択肢を提供し、個々の能力を最大限に引き出すことを目指しています。ITと福祉を結びつけるこの新たな支援モデルは、持続可能な社会の実現に向けて大きな貢献をすることでしょう。
施設情報
- - 事業所名: UNIBO Tech(ユニボテック)新栄
- - 住所: 〒460-0007 名古屋市中区新栄一丁目6番15号 流行発信ビル2階
- - 開所時間: 10:00~19:00
- - お問い合わせ: 052-684-9120
- - E-Mail: [email protected]
新しい社会の形を実現する「UNIBO Tech」は、障がいをお持ちの方が自立して活躍するための重要なステップとなることでしょう。