名古屋の講演会「子どもの『行きたくない』はSOSかもしれない」
一般社団法人子育て未来支援「おやとこネスト」は、2026年9月6日、名古屋市のイーブルなごやで講演会を開催しました。講師の牧真吉氏を迎え、「子どもの『行きたくない』はSOSかもしれない」というテーマで、25名の参加者と共に不登校の子どもたちへの支援について深く考える機会となりました。
多様な視点から不登校を考える
当講演では、単に「学校へ戻す」ことを目指すのではなく、子どもが抱える「行きたくない」という気持ちの背景に焦点を当てました。特に、子どもに対して「大丈夫」と言うだけでは不十分であり、保護者や地域がどのように安心できる環境を築いていくかが重要だと牧氏は指摘しました。子どもたちは、自らの気持ちを理解し、安心して過ごせる「居場所」を求めています。
参加者との対話を重視
講演の後、参加者は少人数のグループに分かれ、子どもの安心についての意見を交換しました。この対話の時間を通じて、それぞれの立場からの視点や気づきを大切にする意義が強調されました。「一つの答え」にまとめるのではなく、参加者各々が持つ考えや感覚を尊重することが、支援の大切な要素であると伝えられました。
不登校を「問題視」するだけでなく
最近の文部科学省の調査によると、全国での不登校児童生徒数は過去最多の35万人を超え、愛知県でも増加傾向にあります。この現状を受け、おやとこネストは不登校を早急に解決すべき問題と見なすのではなく、子どもがその時々の状況に適した選択をできるような支援を模索しています。学校と家庭の間に位置する新たな「第三の選択肢」を提供することが、害となることなく、子どもたちが安心して育つためには必要です。
安全な関係を築く重要性
牧氏は、子どもに対して安心できる関係の構築がどれほど重要かを繰り返し強調しました。そして、コミュニケーションは必ずしも言葉によるものである必要はないこと、時には行動や表情を通じて子どもの気持ちを理解することが支援者に求められると説明しました。
参加者からの反響
講演会では参加者が互いの意見を尊重し、様々な経験から得た気づきを共有しました。「言葉だけに頼らない関係づくりが大切だ」といった意見が多く寄せられ、これらの学びが今後の支援に活かされることが期待されています。皆が共感できたのは、子どもとのコミュニケーションの在り方だけでなく、それに付随するさまざまな人間関係の重要性です。
子どもを真ん中に
講演を通じて、子どもが真ん中にいるという視点を大切にし、学校や家庭、地域が協力して子どもを支える体制を整えていくことが求められます。おやとこネストでは、今後も不登校や登校しぶりの子どもたちに対する支援を続け、安心して過ごせる地域の居場所作りを進めていく方針です。
まとめ
子どもの不登校という問題に対して、講演会で語られた「安心できる場所」についての考え方は、多くの人に新たな視点を提供しました。講演を受けた参加者たちは、それぞれの家庭や地域で子どもにどのように接するかを改めて考え、安心できる関係を築くことの重要性を深く感じたことでしょう。次回の講演会や勉強会では、さらなる情報共有や学びの場が期待されます。