老舗缶メーカーが贈る、日本の伝統美を感じる和菓子向けデザイン缶

和の美しさを表現した新たな缶パッケージ『Canvasシリーズ KARAKUSA』

創業119年を誇る老舗の側島製罐株式会社が、和菓子への新たなアプローチを行うためのデザイン缶『Canvasシリーズ KARAKUSA』を6月16日より発売します。この新商品は、和菓子の魅力を最大限に引き立てることをコンセプトにしており、特に伝統的な唐草模様を繊細に表現したエンボス加工が施されています。

和菓子文化への恩返しの思い

日本の伝統的な菓子であるおかきやあられは、昔は贈答品として多くの家庭に親しまれてきました。しかし、ライフスタイルや食文化の変化により、その機会が減少しているのも事実です。側島製罐はこのような状況を踏まえ、和菓子業界への恩返しをしたいと思いから、今回のプロジェクトが始まりました。和菓子の美味しさとその美しさを再認識してもらいたいという願いが込められています。

美しいパッケージ必要性の再認識

最近では、洋菓子の分野で「クッキー缶」が人気を博していますが、実は美しいパッケージは購買意欲を刺激する大きな要因となります。古くから和菓子の缶を製造してきた側島製罐は、その技術を活かし、新しい価値を提供することができると考えました。

小ロット・短納期の実現

一般的にはオリジナル缶の製造において、最低3000缶の注文が必要とされ、小規模な菓子店にとってハードルが高くなっています。しかし、最近ではSNSでの拡散を狙う小規模なパティスリーやオンライン販売を行うD2Cブランドが増えています。これを受け、側島製罐は小ロット・短納期での缶製造を実現し、和菓子にも対応できるデザイン缶を提供しました。

唐草模様の採用とその意味

新しい『Canvasシリーズ KARAKUSA』のデザインには、日本人だけでなく外国人観光客にも親しまれる唐草模様が採用されています。唐草は、生命力や繁栄を意味する吉祥文様です。この模様をパッケージに施すことで、和菓子の持つ魅力を引き出し、より多くの人々に和の美しさを知ってもらいたいという思いが込められています。

製品情報とご注文方法

『Canvasシリーズ KARAKUSA』は、価格194円から250円（税別）で販売されます。サイズは122x122x40(H)で、色はピスタチオ、ネモフィラ、ライラック、バニラ、ミルク、マットブラック、ブリキシルバー、ローズピンクの8色を用意。1ケースは60缶単位で、注文内容により価格が変動することもあります。

ご注文は側島製罐株式会社のホームページに設置された問い合わせフォームから可能です。また、オリジナルのエンボス型の製造も受け付けていますので、興味のある方はぜひ問い合わせください。

創造に対する思い

側島製罐の代表取締役、石川貴也氏は、実家にあった銀色の缶で育った思い出を語りながら「この缶には『余白』の意味が込められている」と述べています。様々な和菓子屋がそれぞれの思いを込めて作ったお菓子を、この缶で最大限に表現してほしいという願いが伝わります。また、デザイナーの三原美奈子氏は、缶の長い歴史や包容力を強調し、「宝物を入れたくなる缶」に仕上げるために心を込めてデザインを行いました。