学生と小学生が共に参加する豊田高専イベント
豊田工業高等専門学校では、地域活性化を目的に多世代参加型交流プログラム「豊田高専ドミタウン」を開催しています。このイベントは、愛知県豊田市の中山間地域で6月25日に行われ、小学生たちが高専の学生たちと一緒に科学工作や田植え体験を楽しみました。
豊田高専ドミタウンの取り組み
2015年に始まった「豊田高専ドミタウン」は、教職員や地域住民との協力で11年目に突入し、多世代の交流の場を提供しています。「ドミタウン」とは、学生寮の仕組みを取り入れ、地域の皆様との交流を促す取り組みです。学生たちは、学年を超えた交流ができるような環境を整え、小学生にとっても新しい学びの場となることを目指しています。
このイベントでは、地域住民の方々とともに休耕地を活用した稲作や科学工作を進めており、地域との絆を深める活動が行われています。
2025年5月25日のイベント内容
5月25日、参加者は学生26名、教職員5名、小学生11名、地域住民を含む約45名が集まりました。午前中は、豊田高専の電気・電子システム工学科の熊谷勇喜准教授が指導し、小学生たちは光を利用してオリジナルの電子回路基板を作成しました。この過程を通じて、子どもたちは自分自身のアイデアを形にする楽しさを体感できます。特に、板に自分が描いた絵が転写される瞬間には、歓声が上がり、みんなの目が輝いていました。
午後には、地域住民の指導を受けながら田植え体験に挑戦しました。豊田市笹戸町にある休耕地が舞台となり、参加者は泥に足を取られながら、思い出に残る楽しいひとときを過ごしました。場所を選ばず、地域の皆様から学びながら取り組むことで、地域とのつながりを感じながら体験を深めることができました。
参加者の感想
最後に振り返りの際、小学生たちはそれぞれの感想を発表しました。「自分の書いた絵で回路ができてうれしかった!」「泥だらけになったけど田植えが楽しかった!」と笑顔で語る姿が印象的でした。中には「次回もぜひ参加したい」と答える小学生も多く、イベントが無事に終えたことが嬉しい証拠です。また、高専生たちも子どもたちと一緒に楽しみながら教えることの喜びを感じ、「地域の活性化に貢献できた」と感想を述べました。
このように、豊田高専の取り組みは学びの場を提供しつつ、地域との絆を深める魅力的な活動です。「豊田高専ドミタウン」を通じて、今後も新しい世代の交流が生まれることを期待しています。
豊田高専の概要
豊田工業高等専門学校は1963年に設立された高等教育機関で、実践的な技術者を育成しています。多様なカリキュラムを通じて、数学や英語などの一般科目とともに、専門的な実習も重視しているため、卒業生たちは多くの分野で活躍しています。地域密着型の活動も特徴的で、これからの展望に期待が寄せられています。