河合塾グループとNTT東日本が新たな教育モデルを開発!
2025年、河合塾グループとNTT東日本は、次世代の教育モデルを確立するための連携協定を結びました。この協定は、リアルな体験とデジタル技術を融合させたハイブリッド型探究学習プログラムの共同開発を目指しています。この一環として、地域をフィールドにした探究ツアーシリーズが始まり、第一弾として「医療編」が提供されます。
新しい時代の教育モデル
近年、グローバル化が進み、知識の習得だけでなく、課題発見や解決能力が求められる時代になっています。この背景には、OECDが提唱する「Education 2030」やPISAでのグローバル・コンピテンスの重要性が影響しています。日本でも学習指導要領が改訂され、探究学習の重要性が増していますが、個々の教育機関では多様な関心に十分に応えることが難しい現状があります。そこで、河合塾グループとNTT東日本は、学校の枠を超えた新たな教育モデルを模索することにしました。
探究ツアー「医療編」の概要
「医療編」は北海道・札幌を舞台に、NTT東日本が持つ地域医療の実情を学ぶ内容になっています。中高生は、地域の病院や診療所、医学研究施設を訪問し、医療従事者との対話や医療機器への実際の触れ合いを通じて、地域医療の現状と課題を学ぶことができます。これにより、医療従事者を目指す生徒たちは、社会問題を直視し、解決策を考える機会を得ることができます。
プログラムの詳細
この探究ツアーは、以下のような内容が構成されています。
- - 事前学習: 3月15日からオンラインで医療業界の現状について学びます。
- - 現地学習: 3月24日から27日までの4日間、札幌市を中心に、総合病院や診療所での実習を行います。医療従事者との密着や座談会、研究施設の見学、医療機器に触れる体験などがあります。
- - 事後学習: 4月5日には学びの共有と発表を行い、学びの内容を振り返ります。
地域医療を深く知る
医療編では、特に地域医療の持続可能性に焦点を当てています。医療リソースが偏在する中、地域医療の理解は地域社会の必須事項です。中高生は、実際に医療機関を訪問し、地域医療の維持に尽力する専門家たちと交流することで、自らの視野を広げ、将来における医療の重要性を再認識できるでしょう。
協力と今後の展開
今回のプログラムには、北海道庁や札幌医科大学などの協力が不可欠です。彼らの知見を活用し、継続的に次世代のリーダーを育成するためのプログラムを展開します。また、デジタル技術の活用が教育現場における効果的な支援に繋がることを目指し、様々な探究プログラムが予定されています。
結論
河合塾グループとNTT東日本の連携による新たな教育モデルは、子どもたちに実践的な体験を通じて学ぶ機会を提供する素晴らしい試みです。「医療編」を通じて、地域の課題に対する理解を深め、未来の医療を支える人材の育成を進めていきます。次世代に向けた教育の改革が、ここ愛知でも期待されます。