全国22会場で開催された高校教員向けおしごと体験交流会「先生Fes2025」

先生Fes2025が全国22会場で成功裏に開催

2025年2月、全国22か所において開催された「先生Fes2025」は、高校進路指導を担う教員と2026年卒業予定者の高校生を支援する企業とのおしごと体験交流会です。主催者のジンジブは、教育者と企業の間に新たなコミュニケーションの流れを生み出すことを目指しています。これにより、教員は自身の職業理解を深め、生徒に対して的確なアドバイスを提供する能力を向上させることができます。

イベントの概要

「先生Fes2025」は、高校教員が企業の説明や実際の仕事を体験することで、就職の際のアドバイザーとしての役割を強化する機会となります。教員たちは企業の魅力や業界の動向について理解を深め、進路選択を行う際の指導に役立てているのです。今年のイベントには、なんと333社の企業が出展し、511名の教員が参加する盛況ぶりを見せました。

会場の様子

参加した各会場では、様々な業界から提供された実際の仕事内容を知ることができました。例えば、京都会場では造園体験が行われ、物流の大阪会場では、ワイヤーカット体験が用意されました。また、医療分野では口腔内吸水体験や、建設業では重機の操作体験が行われ、実践的な業務を理解するための貴重な機会となっています。

このような体験を通じて教員は、企業の業務内容や職場環境を実感し、生徒に向けてどのように職業を伝えていくのか、その指導法を考える機会を得ることができました。

開催結果と背景

「先生Fes」は2022年に初めて開催され、今年で5回目を迎えました。今回の開催は、高校生の新卒採用ニーズが高まる中、教員が生徒の進路選択をサポートするための糧となることが期待されています。厚生労働省のデータによると、2025年卒業予定の高校生の求人倍率は3.91倍に達し、過去最高水準です。このため、高校生が自身に合った職業を選ぶために、教員の指導力が今まで以上に求められています。

参加者からのフィードバック

参加した教員からは、企業との交流を通じた新しい発見があったという声が多く寄せられました。特に、製造業や社会に資する業務に携わる企業のブースは多くの関心を集め、参加教員は生徒たちにもその魅力をしっかりと伝えていきたいと意欲を燃やしています。

一方で、企業側も教員に自社の強みを理解してもらうことができ、今後の採用活動に向けた手応えを実感した様子でした。高卒採用を強化する企業の思いを伝え、若い世代へスムーズにメッセージを伝える手段として、「先生Fes」は非常に重要な役割を果たしています。

新たな取り組み

ジンジブは「先生Fes」を通じて、企業と学校の架け橋となることを目指し続けています。今後もこのようなイベントを通じて、高校生が多様な職業に触れる機会を増やし、選択肢を広げられる環境を整備し続けます。生徒の進路を支えるための取り組みとして、「ジョブドラフト」などの高卒採用支援サービスも展開しており、一人ひとりが自分に合った未来を見つけられる手助けをしています。

このように、「先生Fes2025」は教育者と企業の相互理解を深め、高校生の進路選択を豊かにする重要なイベントとして多くの関心を集めました。次回の開催にも期待が高まります。