愛知県豊橋市で実施される全国初の読書教育実証実験「ヨンデミー」
すべての子どもたちに豊かな読書体験を提供することを目指し、株式会社Yondemyが運営するオンライン習い事「ヨンデミー」が、ついに全国初の実証実験を愛知県豊橋市の公立小学校で行うこととなりました。2025年6月から豊橋市立津田小学校、そして9月には豊橋市立豊小学校で実施されるこの取り組みは、読書習慣の形成を促し、学力向上を図るものです。
読書教育の必要性
近年、子どもたちの読書離れが懸念されていますが、読書は「読む力」の土台を育む重要な要素です。様々な研究において、読書と学力の相関関係が示されていますが、同時に家庭で本を読まない子どもたちの存在も増加しています。実際、豊橋市立豊小学校のアンケートでは、家庭で本を読むと答えた保護者はわずか14%に留まっており、読書に関する関心が低い実態が浮き彫りになっています。
また、学年が上がるにつれ読書量が減少していることも課題です。特に小学四年生から六年生にかけては、読書冊数は増加しているものの、不読層が3%も増加しているという現実があります。これに対抗する形で、「ヨンデミー」はAIを活用したオンラインプログラムとして、子どもたちの読書習慣を育てる取り組みを進めています。
読書の楽しさを伝える「ヨンデミー」
「ヨンデミー」は、AIキャラクター「ヨンデミー先生」が子ども一人ひとりをサポートし、楽しいアプリ内の仕掛けで子どもたちを引きつけています。また、読書習慣を身につけるためのミニレッスンを通じて、毎日短時間でも本を読む習慣を育てていきます。
さらに、今回の実証実験では、地域の老舗書店「豊川堂」との連携が重要な要素となっています。豊川堂は、愛知県豊橋市内の全公立小学校に教材や図書を提供しており、豊橋市内の図書館との連携も強化して、各校の蔵書情報を基に子ども一人ひとりに最適な本を選びます。
実証実験の概要
実証実験は豊橋市立津田小学校と豊小学校の全学年を対象に行われ、各校の読書時間に「ヨンデミー」を導入します。津田小学校では2025年6月から、日常の読書タイムや家庭での活用が期待されています。一方で豊小学校では、同年9月から週1回の朝の読書時間に取り組んでいきます。
この取り組みにより、子どもたちが自然と本に親しめる環境をつくり、結果として読書習慣を育んでいくことが期待されます。
今後の展望
Yondemyは、今回の実証実験を通じて、学校教育機関や地域と連携しながら、全国の子どもたちに豊かな読書体験を届けることを目指しています。読書を通じて、子どもたちの成長をサポートし、学びの基礎を築くための環境づくりに貢献していく考えです。読書は未来の子どもたちにとって、一生モノの習い事を楽しむ鍵となるでしょう。