高浜市の陶芸文化を知る「トキントキンの時代」展
愛知県高浜市にあるかわら美術館・図書館では、
「トキントキンの時代」という魅力的な企画展が2025年7月26日から10月19日まで開催されます。この展覧会では、1977年に制作された陶製壁画を中心に、高浜市の陶芸文化の豊穣な歴史を振り返ります。
展覧会のテーマである
「トキントキン」は、愛知県の方言で『とがっている状態』を表します。この言葉は、高浜市の作家たちが新たな表現への挑戦を象徴しており、地域の伝統を活かしつつも、革新的なアプローチを追求していた時代を表現しています。
陶製壁画の秘蔵の歴史
会場には、なんと約3m×2.4mの大判プリントが展示され、1977年に制作された7.2m×8.9mの陶製壁画が再現されます。これは、高浜市の陶芸家や画家、瓦職人、さらには多くの市民が集まって制作した作品で、地域の歴史と文化が詰まっています。来場者はこのフォトスポットで自由に写真を撮ることもできるため、思い出の一枚を残す絶好の機会です。
また、陶壁画の制作に参加した670人の子どもたちによる手形の陶板も展示されており、高浜市民の記憶が今もなお刻まれています。
作家たちの多彩な作品
本展では、トキントキンの時代を象徴する作家たちの作品も展示され、訪れる人々にその魅力を伝えます。例えば、神谷英介氏の「波状文の器」や、内藤圭介氏の「ブロックは落ちない」、伊藤寧俊氏の作品など、それぞれが独自の視点から表現した作品들이並び、観覧者に新しい発見を提供します。
地域を彩る陶製モニュメント
さらに展示の一環として、高浜市内に設置された陶製モニュメントも紹介されます。これらは地域との深いつながりを感じさせる作品で、1990年代に設置されたものが主体です。作品を通じて、地域の創造的なエネルギーとその維持継承について考え直す時間を持ってみてはいかがでしょうか。
トークイベントやワークショップ
特別イベントも盛りだくさんです。毎回異なるゲストと学芸員によるトークイベントが複数回予定されており、当時の市の思いや制作秘話を伺う貴重な機会です。例えば、7月26日には副市長がモニュメント設置の背景を語り、続いて陶芸家や画家たちがそれぞれの視点から作品について語ります。
また、意欲的なワークショップも用意されています。子どもたちが陶製の小物入れを作ったり、エレクトロフォーミング技術を用いた金属アクセサリー制作に挑戦したりします。こうした体験を通して、訪れた人々は陶芸の楽しさを実感できるでしょう。
開催概要
次は、開催概要です。日時は2025年7月26日から10月19日まで、場所は高浜市やきものの里かわら美術館・図書館。入館料は高校生以上500円、中学生以下は無料です。月曜日と火曜日、祝日の翌日は休館となりますので、お出かけの際はご注意ください。
この貴重な展示とイベントを通じて、高浜市の陶芸文化に触れ、新たな発見をしてみませんか。トキントキンの時代が皆様をお待ちしております!
高浜市やきものの里かわら美術館・図書館は、陶芸と伝統文化に根ざしたクリエイティブな体験を提供する場として、地域の人々に愛されています。