七宝展開催
2025-09-18 11:11:23

伝統美を体感!横山美術館で「超絶技巧の七宝展」開催

横山美術館での「超絶技巧の七宝展」



愛知県名古屋市にある横山美術館では、2025年9月19日から12月21日まで「超絶技巧の七宝展」を開催します。本展では、七宝焼という美しい焼き物の魅力を余すところなく体験することができます。七宝は、古代エジプトに始まり、さらに日本へは古墳時代末期に伝来しました。特に、江戸時代後期に尾張藩士の梶常吉が創り出した尾張七宝は、技術に革命をもたらし、明治以降の重要な輸出品へと成長しました。

七宝焼とその技術の歴史



七宝焼とは、銅や銀といった金属を素地にし、釉薬を融着させて作る焼き物で、その美しさは七つの宝石と称されています。特に尾張七宝の技法は革新的で、従来の「象嵌」とは異なり、金属線を用いた「有線七宝」や、釉薬でグラデーションを生み出す「無線七宝」が登場しました。この技法の発展は、名工たちの巧みな技術により広まり、帝室技芸員も誕生しました。

展示作品の魅力



本展では、約250点の七宝焼作品を展示し、各技法による表現の違いを楽しむことができます。たとえば、有線七宝では、手作業で一本ずつ金属線が植え付けられ、美しい輪郭を形成する《七宝山桜雀図花瓶》。無線七宝の作品では、水墨画を思わせる美術的表現が見られる《無線七宝富士図花瓶》があります。また、陶磁胎や銀胎、泥七宝など、様々な技法を用いた作品が揃い、それぞれの個性を楽しむことができます。

名工たちの技



名工・濤川惣助や並河靖之などの作品も展示されており、東西の七宝の違いやそれぞれの技術のルーツを感じることができます。特に、名古屋の尾張と、京都や横浜の七宝の技術を比較しながら、その奥深さを体感できます。

企画展の詳細



開催期間は2025年9月19日から12月21日までで、開館時間は10時から17時までとなっています。ただし、入館は16時30分までのため、お早めにお越しください。入館料は一般1,000円、高校生や大学生、65歳以上のシニア800円、中学生600円です。また、小学生以下は無料で入館可能です。

関連イベントのお知らせ



さらには、11月2日(日)には講演会「現代に生きる 尾張七宝の伝統技法」も開催されます。講師の森三喜男氏による実演を交えたお話しは、参加者にとって貴重な体験となることでしょう。

また、学芸員によるギャラリートークも実施予定で、事前申し込み不要で参加可能です。展示解説を通じて、より深く七宝焼の魅力を探ってみてはいかがでしょうか。

横山美術館について



横山美術館は、明治・大正時代に制作された輸出陶磁器を中心に収集し、展示している文化財の殿堂です。名古屋周辺で制作された陶磁器から、オールドノリタケ、隅田焼といった貴重な作品を観賞できる、地域の文化を体験するための場となっています。美術館へのアクセスは良好で、ぜひお立ち寄りください。


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