AIサービスの利用動向
近年、私たちの日常生活においてAI技術が広く浸透しています。ナレッジホールディングス株式会社が2023年に発表した調査によると、20〜59歳の男女305名を対象とした「AIサービスの利用実態」に関するデータが集められました。この調査結果を基に、現在利用されているAIサービスの人気度や利用理由について詳しく見ていきましょう。
調査概要
調査の対象となったのは、20代から50代の男女305名。調査方法はインターネットを用いたアンケートで、設問数は3問です。
1. 現在利用しているAIサービス
2. 利用頻度
3. 利用理由
調査結果は、今後のAIサービスの利用方法を考える上で非常に興味深いものとなっています。
利用シェア:ChatGPTがトップ
「最もよく利用しているAIサービスはどれか」という設問に対して、ChatGPTが実に47.5%という圧倒的なシェアで1位を獲得しました。これに対し、2位のGeminiは29.5%、3位のPerplexityは3.6%となっています。この結果から、多くのユーザーがChatGPTに高い信頼を寄せていることが伺えます。
また、「使い分けている」と回答したのは9.5%、「使っていない」と答えたのは9.8%で、マルチAIユーザーと未利用層がほぼ同程度存在していることも確認されました。
利用頻度:80%以上が頻繁に使用
調査に答えた275名の中で、AIを「ほぼ毎日」利用しているのは45.8%、また「週に数回」という回答も36.4%を占め、合計で82.2%が週に数回以上の利用をしている結果が出ました。このことは、AIが日常生活の一部として定着していることを示唆しています。
特にPerplexityのユーザーは、その72.7%が「ほぼ毎日」使っているとのことで、他のサービスと比べても非常に高いエンゲージメントを誇っています。ChatGPTは49.0%、Geminiは47.8%のユーザーが毎日利用していることがわかりました。
選ばれる理由:使いやすさが重要視
AIサービスを選ぶ際の理由として最も多かったのは「使いやすい」という回答で50.2%を占めました。その次に「無料で使える範囲が広い」42.6%、そして「回答が速い」40.0%と続き、高機能性よりも利便性が重視されている傾向が見えました。
具体的にサービスごとの強みを比較してみると、
- - 【ChatGPT】:「使いやすい」が52.4%を占め、「無料範囲が広い」43.4%、さらに「回答の質」42.8%も高く評価されています。
- - 【Perplexity】:「回答の質」が54.5%、そして「情報の信頼性」が45.5%で、品質重視のユーザーから支持されています。
- - 【Gemini】:「使いやすい」が46.7%、「無料範囲」が43.3%、さらに「検索に強い」が41.1%と、特にGoogleエコシステムとの相性が良い点が高く評価されています。
年齢層による選ばれるAIの違い
AIサービスの利用者の年齢層に着目すると、AIごとに選ばれるユーザー層が異なることがわかります。ChatGPTに関しては、20代が32.4%を占め、若年層の支持が強いです。一方でGeminiは50代が32.2%を占めており、年齢層が高いことが特徴です。Perplexityは人数が少なかったものの、20代が54.5%と若年層に人気があります。
結論:3つのAIの棲み分け
この調査結果をもとに、ChatGPT、Perplexity、Geminiは、それぞれ異なるニーズを持つユーザーによって利用されています。
- - ChatGPTは「総合力」から圧倒的な支持を得ており、幅広いユーザーに利用されています。
- - Perplexityは少数ながら高いエンゲージメントを誇り、品質重視のパワーユーザー層に支持されています。
- - GeminiはGoogle連携の強みを活かし、特に中高年層からの支持を受けているようです。
AI技術が進化する中、こうした調査結果は今後のビジネスやサービス設計において重要な指針となるでしょう。