ナルネットコミュニケーションズ、自動車メンテナンス管理台数が20万台を達成
愛知県春日井市に本社を置く株式会社ナルネットコミュニケーションズは、自動車のメンテナンス管理においてその管理車両の台数が20万台を突破したことを発表しました。この結果は、長年の信頼関係を築いてきたオートリース企業や自動車メーカーからの需要によるものとされています。
メンテナンス事業の成長
ナルネットコミュニケーションズは、点検や整備を含む「メンテナンス受託事業」、個人向けの「マイカーリース(MLS)事業」、及び各種の業務プロセスを支援する「BPO事業」を中心に、自動車管理を行っています。これらの事業は、ここ数年で堅調な成長を見せており、特に2021年3月から2025年3月までの期間で管理車両の台数はほぼ2倍に膨れ上がりました。
- - メンテナンス受託事業では、法人向けにEVや自動運転車両を含む、包括的なサービスを提供しています。前年より11.1%増加した管理台数が示す通り、この分野は確実に拡大しています。
- - MLS事業は、自動車の所有から使用への流れに乗る形で急成長。特に2021年と比較して約2.8倍のスピードで拡大しており、多くの個人ユーザーにサービスを提供しています。
- - BPO事業においても、管理台数が約2.1倍となり、リース会社や自動車販売会社など、多くの業界関係者からの支持を集めています。
自動車業界の多様なニーズへの対応
ナルネットコミュニケーションズは、管理台数の増加によって安定した収益を確保しています。しかし、今後はさらに多様化していく市場に対して、あらゆるニーズに応える準備が整いつつあります。2025年3月末にかけて、全国に約13,000ヵ所の自動車整備工場ネットワークを構築し、独自の整備データベースを活用します。
このネットワークを利用し、フロービジネスにも積極的に参入しています。これは、タイムリーなサービスを提供するためのもので、提携自動車販売会社との協力により、中古車商品化サービスやデバイス取り付け手続きなど、多様な提供内容を展開しています。
環境変化に応じた新サービスの開発
近年の自動車業界では、EV化や自動運転化、整備リソースの不足、多様な販売・運用形態に直面しており、ナルネットコミュニケーションズはこれらの課題に対し積極的な解決策を提案してきました。企業の持つスケールメリットを活かした新たなサービスは、自動車業界全体の受け皿として機能します。
さらに、メンテナンス業界の最新情報を共有するソーシャルメディア「モビノワ」の運営など、未来の技術やサービスに向けた情報提供も行っています。これにより、業界内の知恵や情報を交換し、協力し合う場を構築しています。
今後の展開
ナルネットコミュニケーションズは、顧客ニーズに応じたサービスの拡充を進める一方で、事業ポートフォリオの見直しも図っています。ストックビジネスとしての強みを維持しつつ、フロービジネス領域でも確実な成長を目指します。今後ますます多様化する自動車市場で、より強固な経営基盤を構築し、ユーザーに最適なサービスを提供していくことでしょう。
自動車のメンテナンス管理において連続的な成長を遂げているナルネットコミュニケーションズ。彼らの今後の動きに注目です。