持続可能な和菓子
2026-06-03 10:46:06

愛知の老舗和菓子屋が挑む!持続可能な地域づくりの新プロジェクト

愛知の老舗和菓子屋が挑むサステナブルプロジェクト



愛知県東三河地域に位置する株式会社お亀堂は、75年以上の歴史を誇る和菓子屋です。6月16日、「和菓子の日」に合わせて、地元農産物の規格外品や未利用資源を活用した画期的な“サステナブル和菓子プロジェクト”をスタートしました。この取り組みは、生産者や地域企業の思いを次の世代に繋げることを目的としています。

規格外品への新しい視点


日本では、形が悪いだけで市場に出せない野菜や、傷のある果実が多く廃棄されています。「味は変わらないのに、見た目だけで売れない」という生産者の声を受け、お亀堂は和菓子の技術を駆使し、これらの素材を活かせる可能性を見出しました。

和菓子は、素材の形を均一にする必要がなく、蒸したり炊いたり、練ったり包んだりする過程で素材の個性を引き出します。これにより、もともと価値が低いとされていた素材が新たな魅力を持つ商品へと変化します。

地域食材を取り入れた和菓子


お亀堂では、これまでにも地域食材を使った多くの新商品を開発してきました。例えば、豊橋産の規格外サツマイモを使った「鬼まんじゅう」は、そのゴロゴロとした食感と自然な甘みで地域の郷土菓子として人気を集めています。また、傷入りイチジクを使用した「イチジクガレット」や「ゼリー」、小粒イチゴを包み込んだ「生イチゴミルクごろごろ爆弾大福」なども話題です。
これらの商品は、素材を隠すのではなく、逆に主役として際立たせています。お客様からは「こんなにイチジク感が強い商品は初めて」との声も寄せられています。

奇跡のタレで新たな美味しさ


2024年春には、地元の佃煮店と共同で新商品を開発します。これは、佃煮の製造過程で生まれる旨味調味液を使った特製みたらし団子です。通常は廃棄される調味液には、昆布や醤油の深い旨味が凝縮されており、味わい深いみたらしダレが完成しました。この商品は地域企業同士のコラボレーションが生んだもので、たくさんの反響を呼ぶことが期待されています。

サステナブルな食文化としての和菓子


和菓子は、古くから自然と共に生きる知恵の賜物です。季節の素材を使用し、余った食材を工夫して活かすことで、保存料を使わずに美味しさを保っています。お亀堂でも、こうした考え方を持ち続け、素材本来の美味しさを引き立てる和菓子づくりを心がけています。地域の農家や企業、お子さんたちと共に「もったいない」を減らし、地域ならではの新しい価値を創り出すことが、お亀堂の目指す地域活性化の形です。

6月16日「和菓子の日」に寄せて


6月16日は「和菓子の日」です。この日は、平安時代に疫病除けのため菓子を神前に供えたことに由来します。お亀堂が和菓子に込める願いは、地域の命を次の世代へ繋ぐことです。廃棄されるべき素材に新たな命を吹き込み、地域企業との絆を深めることで、新しい価値を生み出しています。これからもお亀堂は「挑戦と革新」の精神を忘れず、和菓子を通じて地域を元気にする存在であり続けます。


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