名古屋に本社を構えるスターキャット株式会社が、2025年4月24日付で映画配給の老舗、ニューセレクト株式会社を完全子会社化することを発表しました。この結果、映画の劇場配給レーベル「アルバトロス・フィルム」は、今後「スターキャットアルバトロス・フィルム」という名称で展開される予定です。
スターキャットとニューセレクトの概要
スターキャットは、通信、放送、映画事業を展開する企業です。名古屋市中川区を拠点に、地域に根ざしたサービスを提供しています。特に映画興行では、主要な映画館「伏見ミリオン座」や「センチュリーシネマ」を運営しており、地域の映画文化を支えてきました。さらに、29年間の放送サービス経験を通じて、名古屋市内での映像関連事業に強い影響を与えています。
一方のニューセレクトは、日本における洋画や邦画の配給を手掛ける老舗の映画配給会社で、1973年からの長い歴史を誇ります。「アメリ」(2001年)や「ウィ、シェフ!」(2015年)など、多くの名作を日本市場に紹介してきました。その豊富な映画ライブラリと劇場ネットワークを活かし、これからさらなる発展を目指します。
完全子会社化の意義
今回のM&Aは、映画文化の相互発展を狙った戦略的なステップです。スターキャットは、直営映画館とニューセレクトの配給力を融合させ、新たな映画配信モデルを構築する計画です。映画業界における双方向のシナジーを生み出すことで、より多くの地域社会に魅力的な映画コンテンツを届けることを目指しています。
新体制では、映画の製作、買付、配信のスピードを加速し、名古屋から世界へとつながる映像文化を発信することに貢献していきます。引き続き、両社の強みを活かし、幅広いジャンルの映画を紹介することで、全国の映画ファンに喜んでもらえるよう努めてまいります。
映画配信の新たな期待
映画という文化が持つ強い影響力を再認識し、双方が持つリソースを最大限に活用することが重要です。映画ファンからは、新たな作品の配信を期待する声が高まること間違いなし。特に名古屋を中心に、多様なイベントや上映会をプロデュースすることにより、地域の活性化も図っていきます。
また、これまでの映画配給における経験を基に、新たな価値の創造や市場開拓にも取り組んでいく予定です。地域の皆様にとっても、新たな魅力ある劇場体験がもたらされることになるでしょう。
今後の方向性
スターキャットは、今後も地域貢献に注力しながら、直接的に映画業界に貢献する活動を続けます。若い世代の映画制作や新たな才能の発掘を進めることで、日本映画産業全体の盛り上げにも寄与することを掲げています。今後の展開に期待が寄せられるこの新たな体制に、まずは大きな一歩を刻んでいきます。
映画事業における変革と成長を期待しつつ、地域のサポートを引き続きお願い申し上げます。