伊藤園フードサービスの新たな挑戦
2026年3月、伊藤園フードサービスがフランチャイズ(FC)展開を本格化させるにあたり、オペレーションの標準化と食の安全管理の強化を図ることが発表されました。この背景には、全国に83店舗を展開する同社が直面していた課題があるのです。
フランチャイズ展開の必要性
伊藤園グループの一員として、飲食・小売業に特化した伊藤園フードサービス。お茶の専門店「茶寮 伊藤園」などを通じ、厳選された素材を使った安心・安全な飲料と食事を提供しています。しかし、FC展開においては、店舗ごとの品質や安全性を保つことが不可欠です。これには、店舗の運営や衛生管理の基準を統一する必要がありました。
課題の顕在化と解決策
これまで、衛生管理は他社のシステムによってデジタル化されていたものの、業務マニュアルや情報は紙ベースやExcelで管理されていました。このような分散管理は、特定の担当者に依存する「属人化」につながり、全体的な標準化を阻んでいました。さらに、衛生管理のルールも店舗ごとに異なるため、リアルタイムの情報把握が難しい状況でした。
そこで、伊藤園フードサービスは、株式会社インフォマートのグループ会社であるRestartzの「V-Manage」と、当社が提供する「BtoBプラットフォーム 規格書」と「メニューPlus」を全24店舗で同時導入することを決定。これによって、オペレーションの一貫性が生まれることでしょう。
新たなシステムの導入
特に「V-Manage」は、飲食店経営に特化した管理システムで、業務の可視化を進め、安全で効率的な店舗運営をサポートします。これにより、全店舗で共通の運用ルールが定められ、マニュアルやタスクを一括管理し、規則を守っているかどうかを本部側でリアルタイムにチェックできます。
また、「メニューPlus」を活用すれば、レシピや調理工程をデジタル化し、正確なアレルギー情報を全店に素早く共有できます。この統合された管理システムは、食の安全と高品質なサービスの提供に欠かせないものとなるでしょう。
導入による期待される効果
1.
オペレーションの標準化:
アルバイトでもスムーズに運営できる体制を整えることで、新人でも店舗運営に参画しやすくなります。
2.
店舗巡回の効率化:
2026年4月には、「V-Manage」の臨店機能を使ってエリアマネージャーが全店舗を一定の基準で管理できるようになります。これにより、経験に関係なく、全店舗の状況が一目で把握できるようになります。
3.
食の安全管理の強化:
商品規格書のデジタル化により、アレルギー情報の迅速な共有と、顧客からの問い合わせへの専門的な対応が可能になります。
これらの施策によって、店舗運営の質が向上し、次世代の飲食店経営に向けた基盤が築かれることが期待されています。
会社からのメッセージ
伊藤園フードサービスの担当者は、今回のシステム導入によって衛生管理や情報共有の仕組みが進化し、店舗運営の質が一段と高まることを期待しています。帳票の電子化やタスク管理を通じて業務の抜け漏れを減らし、全社員が一定レベルのオペレーションを実現する環境を整えることを目指しています。また、こうした取り組みを通じて、安定した店舗運営の下、日本の抹茶の魅力を広めていく意向も示しています。
これからの伊藤園フードサービスの進化には、ますます注目が集まることでしょう。