クラッソーネが千歳市と連携協定を締結し空き家対策を推進へ

クラッソーネが北海道千歳市と連携協定を締結

株式会社クラッソーネ（愛知県名古屋市、CEO：川口哲平）は、北海道千歳市と「空き家対策の推進に関する連携協定」を締結しました。昨今、全国的に注目される空き家問題に対応するため、千歳市における空き家の除却を進め、地域の安全で安心なまちづくりを目指すことが狙いです。

全国的な空き家の増加とその現状

総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は900万件に上り、空き家率は13.8％という過去最高の水準を記録しています。特に北海道では、賃貸や別荘を除いた空き家が16万3,000戸に達し、その数は前回調査から5千戸以上増加しています。千歳市にも、約800棟の空き家が存在していることが明らかになっています。

所有者の高齢化が進む中、今後の空き家の増加が懸念されるため、所有者への適切な解体・除却を促し、選択肢を提案する取り組みが必要とされています。

提携の背景と目指す方向性

クラッソーネは、解体工事に特化したマッチングサービスを展開しており、これまでに16万件以上の実績があります。空き家対策として、千歳市が抱える課題を共有し、連携協力することで、空き家の適正管理を進める狙いです。

川口CEOは、「空き家問題の高まりを感じ、自治体と民間事業者間の連携が不可欠」と述べており、この協定を通じて、空き家所有者の情報不足を解消し、安全な住環境を作っていくことを目指します。

協定に基づく取り組みの内容

協定の内容として、以下のような施策が進められます。

1. 空き家解体の概算費用や土地売却査定価格を提供するナビゲーションツール「すまいの終活ナビ」を紹介。
2. 市民から近隣の迷惑空き家に対する通報ができる「お困り空き家の連絡フォーム」を設置。
3. 空き家に関する情報をまとめた「空き家価値査定シート」を作成し、所有者に提供。
4. 空き家所有者への情報提供を目的としたフライヤー配布。
5. 市民や空き家所有者からの相談にクラッソーネのサービスを活用。

これにより、適切な空き家管理を促進し、管理不全となる空き家の発生を抑制することが期待されています。

千歳市の期待とクラッソーネのビジョン

千歳市の横田市長は、管理不全空き家の増加を懸念し、「空き家についての不安を解消するため、相談窓口を充実させる」と話しています。クラッソーネとの連携協定により、空き家の適正管理や除却が進むことで、安全で安心な住環境の形成が期待されています。

川口CEOは、「街の循環再生文化を育む」ことを目指し、空き家問題に対する取り組みを強化しています。この協定を通じて、より多くの人々が安心して暮らせるような環境を整えていくことを使命としています。

千歳市の概要

千歳市は、北海道の中南部に位置し、美しい自然と交通アクセスに恵まれた地域です。国立公園支笏湖や清流千歳川などの豊かな自然があり、札幌市や苫小牧市といった大都市にも近接しています。また、新千歳空港があり、国内外へのアクセスが非常に良好なことも特徴です。

このような魅力的な千歳市において、プライベートスペースである家が安心して生活できる環境を提供することは非常に重要です。空き家対策を通じて、さらなる地域の活性化に寄与していくことが期待されます。