リョービが新しいAI技術を採用
広島県府中市に本社を構えるリョービ株式会社は、ダイカスト製品の製造販売を手がける企業です。このたび、リョービは株式会社HACARUSが開発したAI外観検査ソフトウェア「HACARUS Check」を導入したことを発表しました。この技術がダイカスト製品の品質向上にどのような影響を及ぼすのか、詳しく見ていきましょう。
導入の背景
リョービは、自動車向けの大型で複雑な形状を持つダイカスト製品を主に取り扱っています。これらの製品の外観検査に関しては、検査の自動化が大きな課題とされてきました。そこでリョービは、「HACARUS Check」を導入することに決定しました。このソフトは良品データを用いてAIを学習させることにより、未知の不良品を見逃すリスクを減少させることができます。展示会でのデモを通じて、その効果を実感し、導入への道を進めました。
これまで複数の検査ソフトが検討されましたが、「不良品学習」方式では未知の不良品を検出できないという問題がありました。しかし「HACARUS Check」は異なるアプローチを採用しており、その点が高く評価されました。
導入の成果
「HACARUS Check」を用いた実証実験では、当初設定したすべての検査項目が検査可能であることが確認されました。これにより、キズや欠けのような通常の欠陥に加え、ダイカスト特有の湯じわも検出できることが明らかになりました。加えて、HACARUSは現場における照明条件や撮像方法の光学設計も支援し、検査精度の安定化にも寄与しました。
現在、これらの成果を元に、将来的なインライン化を視野に入れた検査工程の検討が進められています。
今後の展望
リョービは中期経営計画(2025年~2027年)の中で、ダイカスト事業の一環として「品質検査や工程間搬送の自動化による工数削減」を重点施策に掲げています。本技術の導入もその一部として位置づけられ、今後はインライン化の推進と共に、全数自動検査の実現に向けての取り組みも期待されています。
会社概要
リョービは1943年に設立され、創業以来、自動車産業に欠かせないダイカスト製品や印刷機器の開発を行っています。本社は広島県府中市に位置し、様々な市場ニーズに応える製品を提供しています。
さらに、HACARUSは「未来を造る人に 次世代の「はかる」を」をミッションに掲げた企業で、少ないデータでも効果的な問題解決を図るAIソリューションを提供しています。彼らは2014年の設立以来、多くの企業においてオペレーションの効率化を支援してきました。
まとめ
リョービが「HACARUS Check」を導入したことにより、ダイカスト製品の外観検査プロセスにおいて革新が期待されます。AI技術がもたらす品質向上は、今後の競争力に大きな影響を与えることでしょう。これからの進展に注目です。