日本企業が海外IT人材採用に前向き、実態調査で明らかに

日本企業における海外IT人材の必要性

近年、日本国内のIT業界では人材不足が深刻化しており、この状況を背景に海外IT人材の採用が注目されています。ヒューマンリソシア株式会社が実施した調査によると、約58.8%の企業が海外ITエンジニアの採用が「必要」と考えていることが明らかになりました。特に、従業員が1,000人を超える大企業では、約73.7%の企業がその必要性を実感しているのです。

国籍問わず、求められるのは優秀な人材

「優秀であれば国籍を問わない」とした回答は全体で63.0%に達しました。この背景には、国際化が進む中で幅広いスキルと経験を持った人材を求める企業の姿勢が強く影響していると考えられます。さらに、10年前の調査と比較しても、国籍にとらわれない優秀な人材の採用についての意識は着実に高まっていることが再確認されました。

大企業の約9割が積極的採用の姿勢

調査によれば、IT人材を採用予定の企業において、海外ITエンジニアの採用に前向きな企業は約81.9%に達し、その中で既に240社以上が積極的に採用を行っているという結果が出ています。また、従業員1,000名以上の大企業では、この数字が89.5%に上ります。これにより、多くの企業が海外からの優秀な人材の採用を現実的な選択肢として位置づけていることが伺えます。

日本のIT人材採用の展望

日本では年々、IT人材の需給ギャップが広がっており、2040年には最大73.3万人が不足すると予想されています。これに対し、ヒューマンリソシアでは海外ITエンジニアの採用・派遣を推進する「GIT（Global IT Talent）サービス」を展開し、企業のニーズに応えています。

まとめ

今回の調査結果は、日本企業が海外IT人材の採用に対して前向きな姿勢を持ち始めていることを示しています。能力やスキルの高い人材に対する需要が高まる中、国籍にとらわれない採用方針は、今後の日本のIT業界の発展に寄与することが期待されています。日本の企業は、今後もグローバルな人材活用を通じて、競争力の強化を図っていくことが求められています。