伝統漆喰の継承
2025-05-01 09:49:19

株式会社バウビオジャパンが伝統の漆喰素材を未来へ継承

株式会社バウビオジャパンが貝灰漆喰事業を受け継ぐ



日本の伝統的な建築文化を未来に繋ぐ株式会社バウビオジャパンが、田島貝灰工業所から「貝灰漆喰」の事業を譲受しました。この貝灰漆喰は、有明海産の貝殻を使用して作られるもので、非常に貴重な技術と材料です。2025年4月1日から正式に事業が引き継がれます。

貝灰漆喰の伝統と技術



貝灰漆喰は、環境に優しい建材として注目される一方で、長年の伝統も背景に持っています。田島貝灰工業所は九州で唯一の、貝灰漆喰の製造所でしたが、これまで培ってきた技術と信念をバウビオジャパンが引き継ぐことで、さらなる発展が期待されます。代表取締役の山川秀徳氏は、「貝灰漆喰は決して失ってはならない材料」と明言し、その想いを受け継いでいく姿勢を示しています。

環境に配慮した取り組み



近年、持続可能な社会の実現が重要視される中、バウビオジャパンはSDGsに寄与する素材として、貝灰漆喰を業界に供給しています。特に、廃棄予定の貝殻を再利用することで、資源の循環利用を進めています。最近では、大阪・関西万博店の「くら寿司」において、貝灰漆喰が壁材として使用されています。この店舗では、約33.6万枚の貝殻が新たな形で再利用され、人工物不使用の漆喰壁が採用されました。この取り組みが環境問題への一助となることが期待されています。

伝統と革新が共存する素材



貝灰漆喰は、有明海で獲れるサルボウ貝(赤貝)の殻を焼成した「貝灰」に、麻すさや海藻糊、水のみを加えて作られており、まさに自然素材100%の塗り壁材です。この伝統的な塗り壁材は、調湿性や消臭性、さらには空気清浄効果を持つことから、サステナブルな建築素材として再評価されています。

未来への展望



バウビオジャパンは、これからも「人と地球にやさしい建築素材」を通じて、持続可能な未来を実現するために努力を重ねていくことでしょう。自然と調和した生活空間を提供することで、利用者の安心感や満足感を高めていく理念を持っています。また、伝統的な技術をしっかりと守りながらも、現代のニーズに合わせて進化を続ける姿は、今後の建築業界における新たな指標となるでしょう。

まとめ



このように、株式会社バウビオジャパンの新たな挑戦は、ただ伝統を守るだけでなく、現代に生かした形で持続可能性を追求するものです。貝灰漆喰は、一つのプロジェクトを通じて、未来を見据えた建築文化の形成に寄与していくことでしょう。これからの取り組みに注目が集まります。


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