父の想いから生まれた無添加クラフトコーラ・コーノコーラの挑戦

目指すは年商数億円　無添加クラフトコーラ「コーノコーラ」物語

愛知県名古屋市に拠点を置く「コーノコーラ」は、無添加のクラフトコーラとして注目を集めています。その背後には、父親の切なる想いが隠されています。代表を務める河野大地氏は、息子の体に優しい飲み物を提供したいと考え、自らスパイスを使ったコーラ作りに挑戦しました。この新しいブランドが描く未来について、今回は詳しく探っていきます。

コーノコーラ誕生の背景

河野氏はまず家庭内での経験からこのプロジェクトをスタートしました。「市販のコーラを子どもに与えていた時期、添加物による影響が気になった」と回想します。自身が19歳から続けていたスパイスカレー作りの知識を活かし、家にあったスパイスを混ぜ合わせることで、初めてのクラフトコーラが誕生したのです。息子がその味を「おいしい！」と称賛した瞬間が、彼の挑戦の始まりでした。「もっと美味しいコーラを息子に」との思いから、本格的に事業を立ち上げる決意をしました。

商品の特徴と販売戦略

「コーノコーラ」は、10種以上のスパイスやハーブ、柑橘類を使用した原液シロップタイプの製品を提供しています。お勧めの飲み方は、炭酸水で割る1対4のスタイル。無添加、無着色、無香料にこだわっており、健康に気を使う人々に向けた新たな選択肢となっています。

現在、同社は市場拡大を目指し、認知度向上や信頼関係の構築、組織体制の整備に取り組んでいます。特に資金調達は重要な課題であり、株式発行を通じたエクイティファイナンスを検討しているとのこと。投資家からの声を生かしながら、より良い事業展開を目指します。

クラフトコーラの魅力を伝えるオンライン体験

Webサイトも工夫を凝らしており、ユーザー体験を重視しています。特に「クラフトコーラ診断」では、簡単な質問に答えることで、自分にぴったりなクラフトコーラを提案してくれます。この機能は新規ユーザーにとって安心の手助けとなり、さらなる顧客獲得に繋がるでしょう。また、ECサイト設計は「クラフトコーラのある暮らし」を提供する場として機能し、単なる商品の販売を超えたブランド体験を生み出しています。

課題と将来への展望

河野氏は、自社の成長に伴い、組織体制の構築やマーケティング戦略を見直す必要があると感じています。市場に知られるためには、コラボレーションやSNSを活用した告知が重要であると説いており、具体的には国民的キャラクターとの提携や場所の展開を検討中です。

また、彼は「サウナコーラ」などの新たな商品ラインの開発も視野に入れています。生成AIを活用した市場調査を通じて、ニッチな分野における戦略的アプローチを推進し、さらなる成長を賭けています。