花業界の脱炭素化
2025-08-22 11:31:48

TOWINGと日比谷花壇が提携、花業界の脱炭素化に挑戦

最近、愛知県名古屋市に本社を置く株式会社TOWINGと、東京都港区に本社を持つ株式会社日比谷花壇が新たに提携し、持続可能な花き生産に向けた取り組みを始めることが発表されました。提携の一環として、TOWINGが開発した高機能バイオ炭、「宙炭」を通じて、温室効果ガスの削減と土壌の健康を促進していくことが目指されています。

本提携は、2025年8月8日に締結され、日比谷花壇グループのフレネットHIBIYAを介して花き生産者へ「宙炭」を普及させるものです。この取り組みは、花卉業界全体の環境負荷を減少させるという日比谷花壇の環境方針に基づいています。TOWINGにとっては、非食用農業分野における「宙炭」の初めての展開となります。

宙炭とは?


「宙炭(そらたん)」は、TOWINGが開発した斬新な農業資材で、さまざまなバイオマスを炭化させる技術を用いて製造されています。このバイオ炭は、独自の前処理技術と微生物培養技術を駆使しており、土壌の健康を促進し、化学肥料の使用を減少させることができます。そして、環境への配慮から温室効果ガスの削減にも寄与します。

環境課題への対応


花き業界では、気候変動や生産者の減少など様々な問題が存在します。日比谷花壇は、国産花き需給拡大を目指して「well-blooming project」を始動するなど、SDGsの実現に向けて積極的な活動を行っています。

代表取締役の宮島浩彰氏は、花き業界全体の持続可能性向上へ向けての取り組みを強く推進しており、環境経営を重要な責務としています。また、2025年7月には環境方針を発表し、その日には花き業界として初めてエコステージ認証も取得しました。

未来への展望


提携により、日比谷花壇グループは今後「宙炭」を使用して栽培された花を全国の店舗で販売予定です。TOWINGと日比谷花壇は、両者の技術とノウハウを活かし、花き産業の環境負荷の軽減とカーボンニュートラルの実現を目指します。この取り組みにより、環境持続性のある花文化を提案し、地域貢献を果たしていく考えです。

今後の取り組み


TOWINGは、「サステナブルな次世代農業」を目指し活動するグリーン&アグリテックのスタートアップであり、日比谷花壇との共同プロジェクトに期待を寄せています。特に、地域の未利用バイオマスのアップサイクルも重要なテーマであり、環境負荷を軽減しつつ生産者の経済的な利益にも貢献することを目指しています。

両社は、消費者に「宙炭」を使った持続可能な商品の提供を通じて、花だけでなく地域社会に対しても新たな価値を創出していくとのこと。リーダー企業として、SNSや各種メディアを活用し、より多くの人々に情報を届けていくことも視野に入れているようです。これからの動きに注目が集まります。


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