老舗の挑戦と美味
2025-09-23 10:32:41

愛知・豊橋の老舗和菓子店が挑む食品ロス対策と美味しさの新境地「いちじくガレット」

愛知・豊橋の老舗和菓子店が新たに挑む味わい



愛知県豊橋市に位置する老舗和菓子店「お亀堂」が、新しい和菓子「いちじくガレット」を発表しました。この商品は、少し傷がついたり規格外となってしまった「チョイ訳あり」いちじくを使用しており、食品ロスの問題に取り組むための挑戦でもあります。

全国的に有名ないちじくの産地、愛知県。豊橋市でも多くの農家がいちじくを育てており、その生産量は和歌山県に次ぐ程です。地元のJA豊橋には29の農家が参画し、前年には77トンものいちじくが出荷されました。この果物はポリフェノールや食物繊維が豊富なため、健康志向の女性にも非常に人気があります。しかし、いちじくは湿気や衝撃に弱く、ちょっとした傷や風雨で厳しい規格に達しないことが多く、結果として2割ほどが廃棄されてしまうのです。今年は特に気温の上昇による影響で、破棄されるいちじくが増加しています。

こうした農家の悩みを解消するために、お亀堂は地元の良質ないちじくを有効活用した商品開発を行うことを決意しました。傷もののいちじくを収集し、すぐにペースト状に加工して保存します。その後、砂糖と混ぜてジャムを作り、ガレットの生地で包み込みました。通常、水分の多い果物は加熱すると味が落ちることが知られていますが、いちじくはその特徴を逆手に取り、しっかりとした味わいを届けてくれる非常に出色なフルーツなのです。

和菓子の新たな魅力



第3者の手を経ず、新鮮ないちじくを即座に加工することで、その美味しさを逃さずとどけることができるのが、こちらの「いちじくガレット」の魅力です。しっとりとした食感といちじくの豊かな自然な味わいが絶妙なバランスで融合しており、一口食べるとその美味しさに驚くこと間違いなし。

また、お亀堂では夏の新商品として「いちじくのかき氷」や、秋にはいちじくを使った「あん巻き」や「大福」の販売も予定しています。さらには、いちじくをまるごと用いた「まるかぶりいちじく」や「いちじくの生ジャム」の開発も進行中。
これらのプロジェクトを通じて、農家の支援を行い、いちじくの廃棄削減にも貢献することを目指しています。

お亀堂のこだわりと未来



お亀堂は創業70年を超える老舗和菓子店として、常に「挑戦」と「革新」を求めてきました。今後も地域一体となって、食品ロスの意識を高めていくためのアクションを積極的に行っていく方針です。それだけでなく、いちじく以外の農産物の規格外品を用いた商品開発にも力を入れ、地域の農家さんとの連携を深めていくための取り組みも進めていきます。

「いちじくガレット」は、お亀堂の直営店舗、豊橋駅のキヨスク、道の駅とよはし、オンラインショップで手に入れることができます。

  • - 商品名:いちじくガレット
- 1個 230円
- 4個入り 1180円
  • - お亀堂の所在地:愛知県豊橋市南小池町164
  • - 営業時間:9:00~18:00
  • - 電話番号:0532-45-7840
  • - オンラインショップこちらをクリック

地域祭りや特別な日にどうぞ「お亀堂のいちじくガレット」を手に取って、その美味しさをご堪能ください。


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