ジオテクノロジーズが始めた新しい情報収集サービス
ジオテクノロジーズ株式会社は、全国のインフラ保守を効率化するための新たなサービス「
ジオクエConnect」を発表しました。このサービスは、ユーザーが主体となって全国のインフラや施設の情報を投稿し、その情報を企業や自治体が活用できる仕組みです。この取り組みは、老朽化するインフラの保守や点検を効果的に行うための新しいステップとなります。
ユーザー参加型情報収集の仕組み
「ジオクエConnect」は、ジオテクノロジーズが運営するポイ活アプリ「
GeoQuest」の機能を活用しています。このアプリでは、ユーザーが日常的に様々な場所を訪れ、その際に現地の写真を撮影して投稿することで、ポイントを獲得できます。そして、このポイントは他社ポイントや現金に交換可能です。これにより、ユーザーは楽しみながら情報提供を行うことができます。
実際に、「ジオクエConnect」は中部電力パワーグリッド株式会社に初めて採用され、愛知県三河地区で春先の停電を防ぐための調査キャンペーンが開始されました。このキャンペーンでは、鳥の巣が電柱に作られることが原因でが発生する停電を予防するための情報を収集します。
インフラ保守点検の現状
今、全国各地で深刻なインフラの老朽化が進行しており、迅速な保守や点検が求められています。しかし、少子高齢化に伴う労働力不足が影響し、十分な点検体制の確保が難しくなっています。そんな中で、ジオテクノロジーズは30年以上にわたるデジタル地図の整備経験を活かし、新しい調査手法を模索してきました。これによって、現地調査に要する時間を大幅に短縮することに成功しています。
鳥の巣調査の具体的内容
具体的には、春から初夏にかけて電柱に作られるカラスなどの鳥の巣が問題となります。これらの巣が機器に接触することで停電が起こるため、中部電力パワーグリッドでは定期的な点検が必要です。ジオクエConnectを活用することで、地域の皆さんから情報を集め、効率的に点検を行うことが目的です。愛知県三河地区を対象に、ハイスピードでのデータ収集と処理を目指します。
調査内容の詳細
ここでは、具体的な調査内容についてお知らせします。
- - 対象地域: 愛知県三河地区(岡崎市、幸田町など)
- - 撮影対象: 電柱に作られた鳥の巣の拡大写真と全景、電柱番号
- - 調査期間: 2025年3月3日~2025年5月31日
- - クエスト名: 【愛知県三河地区限定】電柱にできた鳥の巣。
まとめ
インフラ保守の新たな可能性を感じさせる「ジオクエConnect」。このサービスにより、ユーザー一人一人が積極的に地域社会に貢献できる機会が生まれます。ジオテクノロジーズは、効率化されたインフラ点検を通じて、より安全で安心な社会の実現を目指しています。興味のある方は、ぜひ「ジオクエConnect」の参加を検討してみてはいかがでしょうか。