愛知県での「世界青年の船」事業が伝える地域活性の鍵
2026年度の内閣府「世界青年の船(SWY)」事業において、愛知県がホストを務める地域プログラムでのフィールドワークが行われました。このプログラムは、名古屋市の「東別院・名古屋寺町」を視察するものであり、地域を再生するための個人の情熱と熱量を学びます。
プログラム概要
2026年3月3日(火)の10時から16時にかけて「わがままが創る挑戦の土壌」というテーマのもと、愛知県で実施されました。参加者は、伝統的な寺町がどのようにして若者やクリエイターを引きつける挑戦の場へと変わり得るか、その実践的な知識を得るために集まりました。
午前の活動
視察は、東別院の散策からスタートしました。続いて、地域におけるキーパーソン2名からのプレゼンテーションが行われました。
尾関亮介氏のプレゼンテーション
尾関氏は、なごや寺町まちづくり協議会の代表として、「個人の情熱を次の世代に」伝える重要性を強調しました。彼は、かつては活気にあふれていた地域が70代中心のまちづくりによってシャッター通り化してしまった背景を説明しました。しかし、彼は公園の清掃活動を代行することによって、地域との交渉で自分たちの「好きなこと」をできる場所を確保し、キャンプフェスやアンティークマーケットといった新しいイベントを創出することに成功しました。
永田啓亮氏の発表
次に発表した永田氏は、名古屋アンティークマーケットの代表であり、副住職でもあります。彼は「名古屋ではアンティーク市は客が来ない」という先入観を覆し、2日間で1万人を動員するイベントを実現しました。また、自らの好きなことを続けることで幸せになれることを若者に伝えています。
午後のセッション
午後は地域の実践現場を訪れる「まち歩き」が行われ、3つのグループに分かれて直接現場を観察しました。訪れた場所は、TAIYO FLOWERやゲストハウスよるよなか、KIWAMI SAUNA 大須などです。ここでは、新たに地域に根付いた店舗や移住者のストーリーを学びながら、歴史の背景も知りました。
飯尾うらら氏の事例
プレゼンターの飯尾氏は、「暮らしの朝市」を運営しています。一人の母親としての願いからスタートしたこの朝市は、見事に200店舗規模へと成長しました。雨天でも開催し、子育て世代にも配慮した環境を整えることで、持続可能な運営を続けています。
グループディスカッション
若者たちによるワークショップも行われ、さまざまな新しいアイデアが次々と出てきました。地域のニーズに応じたイベントの提案、ユニークな対決や新しい仕組みに至るまで、地域を面白くするためのアイデアが飛び交いました。
まとめ
この取り組みを通じて、愛知県の地域活性化に向けた一歩を見出すことができました。地元の人々と若者が共に挑戦し、協力することで、歴史ある街の再生や魅力の発見が促進される様子は、他の地域にも大いに応用できるでしょう。コミュニティデザインコースが示すその実践例は、次世代にとっての貴重なモデルです。若者の「わがまま」が、地域の未来に明るい光をもたらすことを期待したいと思います。