豊橋いちじくの挑戦
2026-09-09 10:46:05

豊橋の老舗和菓子屋が規格外いちじくを活かす新たな挑戦

年間約1.5トンの規格外いちじくを活用



愛知県豊橋市に位置する老舗和菓子店「お亀堂」が、2026年より約1.5トンの規格外いちじくを買い取る計画を立てています。このいちじくは、傷や熟れすぎのために通常の流通から外れたものでありながら、食べる分には全く問題ありません。お亀堂は、この価値をお菓子に変えることで、地域の農家を支援し、食品ロスを減らすことを目指しています。お亀堂が生み出す「いちじくガレット」をはじめ、ゼリーやかき氷など、異なる形のお菓子として再生されるこの取り組みは、豊橋地域の新しい魅力を引き出すことにもつながります。

規格外いちじくに光を



豊橋は、全国有数のいちじくの産地として知られています。昨年、JA豊橋から出荷されたいちじくの量はなんと77トンに達しました。しかし、風や雨によるわずかな傷や、熟れすぎ、さらには形の不揃いなどが原因で市場に出せないものも多いのが実情です。お亀堂は、こうした「もったいない」を解消するために取り組みを始めました。「おいしい」のに流通に乗せられないいちじくを、お菓子としての価値を見出すことが目的であり、農家が育てる果実を大切にし、地域に貢献できる方法を模索しています。

迅速な加工で新しい商品へ



収穫されたいちじくは、すぐに加工されます。収穫の翌日にペースト状にし、続いてジャムに仕上げられます。この工程で、いちじく本来の風味が活かされ、しかもナルガレット生地に包まれ、しっとりと焼き上げられます。見た目はともかく、味にフォーカスを当てることで、消費者にとって魅力的な商品を提供することを目指しています。

おいしさがつなぐ地域循環



お亀堂が目指しているのは、単なる食品ロス削減だけではありません。「おいしいから買いたい」「また食べたい」と思ってもらえる商品を作ることで、地域農産物の価値を再発見し、その発信を行うことです。食品ロスを減らすことが最終目標ではなく、「おいしい」というニーズを通じて実現する地域循環こそが大切なのです。

地域の絆を育てる



株式会社お亀堂の代表取締役、森貴比古氏は、取り組みの根底には「おいしいいちじくをどうにか活かせないか」という情熱があると語ります。農家が大切に育てた果実を、地域の人々に届けることで、地域の魅力を広めていく意義を強く感じています。また、JA豊橋もこの取り組みを喜んでおり、地域の農家との連携を通じて、いちじくの魅力を伝え続ける構想を描いています。

お亀堂の挑戦は始まったばかり



豊橋産の「チョイ訳ありいちじく」を使用した「いちじくガレット」は、260円で提供され、お亀堂の直営店舗、そしてオンラインショップなどでも手に入ります。未来に向けて、いちじくの活用の幅を広げながら、豊橋の地域土産として愛される存在を目指し続けます。「豊橋に来たらいちじくガレット」と言ってもらえるようになる日は近いでしょう。お亀堂の挑戦が、さらに多くの人々に広がることを期待しています。


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