訪問看護は進化する:残業ゼロの秘訣と成功の理由に迫る
訪問看護の世界で、驚異的な成果を上げている施設があります。大阪市内に位置する精神科訪問看護ステーション「といろ」を率いる荒牧鉄男代表は、10年間で残業ゼロ、離職率ほぼゼロという驚くべき環境を作り上げました。その秘密を探るため、荒牧さんへのインタビューを通じて、具体的な働き方改革の実態に迫ります。
定時退勤が当たり前の職場
「ここは天国ですか?」と、訪問看護のスタッフは思わず口にするほどの働きやすさを感じています。残業がほぼなく、仲間たちも長く働き続けることが普通になっているこの環境は、どのようにして実現したのでしょうか。荒牧さんは、「いいケアをしたい」という情熱と、スタッフの生活を守るために必要な「1日●件」という明確な基準の両立が重要だと語ります。
数字がもたらすロジカルな経営
訪問看護の事業は、ケアの質と経営の数字の両立が求められます。荒牧さんは病院でのベッドコントロールの経験を経て、在宅療養者に対しても丁寧にケアしながら、スタッフの生活も大切にするための基準を設定しました。
この「1日●件」という数字は、精神論に基づくものではなく、実際のデータに裏打ちされたものです。この基準に従うことで、スタッフは無理なく業務を全うしながら、結果として事業の成長にもつながっています。明確な基準と定期的なレビューで、経営判断の質も向上したのです。
DX化がもたらす業務効率
さらにこの職場では、業務効率化を図るために訪問看護専用の電子カルテ「iBow」を導入しています。初めは他社のシステムを使用していましたが、情報が分散していて非効率的な点がネックでした。そのため、荒牧さんは「iBow」に乗り換えることを決断したのです。「iBow」であれば、必要な情報に迅速にアクセスでき、スタッフが患者さんのもとにすぐ行けるようになります。
このように、定時退勤と訪問件数の増加を両立させるために、業務の合理化を追求する経営者としての姿勢が求められます。荒牧さんのロジカルな経営手腕は、スタッフにとっても大いに支持されています。
働き方改革を支える理念
荒牧さんが掲げる「ひとを幸せにする」という理念は、業務だけにとどまらず、スタッフや患者にも及びます。訪問看護ステーション「といろ」は、EconomicとSocialの両方の面から医療分野における働き方改革を実現しています。医療従事者の業務効率化と、患者の生活の質が向上するよう、DXを積極的に活用しているのです。
このような取り組みが、全国で6万3千人以上もの医療従事者に支持され、92万人以上の在宅患者の療養を支える成果を上げています。
まとめ
「といろ」の経営スタイルは、訪問看護の新しい働き方のモデルケースです。荒牧さんのロジカルな思考と、業務の効率化を追求する姿勢が、この素晴らしい環境を生み出しています。残業がなく、離職率も低いこの職場で、ぜひ自分のキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。