日本初の3D建築
2025-02-17 16:39:24

静岡県に日本初の3Dプリンター建築物が完成!公衆トイレを見学可能に

静岡県に誕生した日本初の3Dプリンター建築物



近年、日本国内で注目を集めているのが3Dプリンターを活用した建築技術です。その中でも、静岡県静岡市にて百年住宅株式会社によって開発されたハイブリッド建築が話題を呼んでいます。2025年2月、SBSマイホームセンター静岡展示場に完成したこの公衆トイレは、日本初の建設用3Dプリンター技術とプレハブ建築のWPC工法を融合させた斬新なものです。

ハイブリッド建築の特長



外壁には3Dプリンターで生成されたコンクリートパネルが使用されており、積層模様など、自由度の高いデザインが特徴です。この建物の面積は54.97m²、1階建てであり、設計施工を手掛けたのは百年住宅株式会社です。工期は約2か月で、実際の部材の組立にはわずか4日間しかかからなかったとのことです。

ハイブリッド建築の開発が進められた背景には、近年の自然災害の増加や職人不足、防資材の高騰といった課題が存在しました。これらの問題に応えるため、クオリティの高いコンクリート住宅が求められている現状も合わせて考慮されていました。従来のコンクリート造ではデザインに制約がありましたが、3Dプリンター技術を取り入れることで、これを解決する道を模索しました。

3DプリンターとWPC工法の融合



今回のトイレ建屋は、構造躯体をPCパネル部材で組み立て、その周囲を3Dプリンターで施した意匠の壁で囲っています。これにより、従来不可能だった形状やデザインが可能になり、特に円形や曲線といった複雑なデザインが実現されました。部材の製作は全て百年住宅の小牧工場で行われ、13種類の異なる部材が中空構造で設計されています。このため、軽量化が図られ、運搬も容易に行えるのです。

組立工期は、通常の鉄筋コンクリート構造と比べて約1/4に短縮。この革新的なハイブリッド工法は、職人不足による人件費の高騰にも効果的に対応しています。今後、住宅などさまざまな建物に応用が期待されています。さらに、この設計は耐震性にも優れており、将来的に大規模地震に対する耐性を持つことが求められています。

3Dプリンター技術の詳細



導入されている3DプリンターはオランダのTAM社製のもので、アーム式の設計が特徴です。オリジナルのモルタルと添加剤を使用しており、事前に作成された3Dデータを基に部材が自動出力されます。この作業はオペレーターと作業員の2名で行えるため、効率的です。

体験できる新たな空間



静岡のSBSマイホームセンター静岡展示場に設置されたこの公衆トイレは、初めて一般の人々にも開放された3Dプリンターによる建築物です。多くの方にこの最先端の技術を見ていただける貴重な機会となっています。見学を希望される方は、百年住宅株式会社までお問い合わせください。

お問い合わせ先


百年住宅株式会社 企画総務人事部
住所: 静岡市駿河区大谷2-20-23
電話: 054-237-0500

地震保証も付いており、最長100年の耐久性を実現したこのハイブリッド建築が今後どれだけ多くの人々に利用されるのか、注目が集まります。ぜひこの機会に、その目で新たな建築の形を体感してみてはいかがでしょうか。


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