メットライフ生命の2024年度決算速報とその展望について

メットライフ生命の2024年度決算速報

メットライフ生命保険株式会社は、2024年度（2024年4月1日～2025年3月31日）の決算（案）を発表しました。昨年度に比べた数値の変動やその影響について詳細に見ていきましょう。

新契約年換算保険料の動向

2024年度の新契約年換算保険料は1,374億円となり、前年同期比で2.1%の減少が見られました。この数字は新規契約の獲得において厳しい市場環境が影響していると考えられています。

総保険料の減少

全体の保険料収入は2兆2,106億円で、昨年度に比べ16.5%の大幅な減少となりました。この減少は市場競争の激化や消費者の選好の変化が影響していると推測されます。そのため、メットライフ生命では収益構造の見直しを進め、安定した経営を確保するための対策が急務です。

保有契約件数の増加

とはいえ、保有契約件数は949万件と、前年末比で0.2%の微増が見られました。これは既存の顧客に対するサービス強化と、新たな顧客ニーズへの対応として評価されています。契約件数の維持・増加は長期的な利益の基盤を形成します。

基礎利益の動向

基礎利益は2,725億円で、前年比7.4%の減少が見られました。これは保険料収入の減少に起因するもので、業務効率化や経費削減が求められる時期に来ていると言えます。

ソルベンシー・マージン比率

もちろん、健全な財務基盤も重要です。ソルベンシー・マージン比率は735.4%という非常に高い数値を維持しており、前年末比で10.3ポイントの改善が見られました。この高水準はメットライフ生命の安定性を示しており、リスク管理がしっかり行われていることを意味します。

メットライフ生命の企業理念

メットライフ生命は1973年に日本で営業を開始し、以来日本初の外資系生命保険会社としての地位を確立しています。米国メットライフの日本法人として、顧客のニーズに合わせた最適な保障の選択を支援しています。多様な販売チャネルを通じて個人・法人のお客さまへのサービスを広げ、革新的な商品の提供にも力を入れています。