女性管理職の変革
2025-06-10 10:43:37

アドベンチャーワールドに学ぶ!女性管理職増加の秘訣と保育園開設の効果

アドベンチャーワールドに学ぶ女性管理職の増加戦略



和歌山県白浜町に位置するテーマパーク『アドベンチャーワールド』を運営する株式会社アワーズが、女性管理職を8.5倍に増やす取り組みを実施しています。この成果の背景には、2018年に開設された企業内保育園『キラボシ』の存在があります。この保育園は、社員が仕事と家庭を両立できる環境を提供することを目的とし、理念経営を推進しています。

企業内保育園『キラボシ』の開設理由


アワーズが「こころでときを創るSmileカンパニー」を掲げる中、ゲストの笑顔を生むためには社員の幸せから始める必要があると考えました。しかし、県外からの赴任者が多く、子どもが生まれると育児との両立が難しくなっていました。このことから、特に2人目の子どもを持つ女性社員は退職を余儀なくされることが多かったのです。そこで、彼女たちが仕事を続けられるための環境整備が必要となり、企業内保育園『キラボシ』の設立に踏み切りました。

開設までのプロセスと工夫


『キラボシ』の開園には、社員からのニーズを丁寧にヒアリングし、信頼を得るプロジェクトチームを編成しました。アドベンチャーワールド内の豊かな自然や動物との触れ合いを活かしたプログラムを導入し、独自の保育環境を作り上げました。また、企業内保育園が利用者にとってプレッシャーにならないよう、「選択肢のひとつ」として紹介し、保護者と保育園のコミュニケーションを図るICTサービスや柔軟な勤務体系の整備も進めました。

TUNAGの導入とその効果


アワーズは新型コロナウイルスの影響を受け、エンゲージメントの向上を図るため、社内ポータルサイト『TUNAG』を導入しました。このプラットフォームは使いやすく、保育園スタッフと飼育スタッフが情報を共有する場を提供しました。それにより、他部署の動きが見える化され、より良い保育プログラムを作成するための参考になりました。また、保育園からのアナウンスを通じて社内のブランディングにも寄与しています。

女性管理職の大幅増加


『キラボシ』の開設から数年が経ち、企業内保育園は着実に成長していますスタッフは5名から11名へ、園児は2名から18名に増加しました。2022年には初の運動会も開催され、社員の参加も多く大きな反響を呼びました。このような取り組みの結果、2018年には2名だった女性管理職が17名にまで増加しました。多様な人材が活躍できる環境づくりに意識が集まるようになり、さまざまな背景を持つ社員が活躍する土壌が整ってきています。

社会的孤立の解消


TUNAGは産休・育休中の社員に対しても柔軟にアクセスできるシステムを提供し、会社の情報をシェアしています。これにより、産休中であっても会社との繋がりを持つことができ、彼女たちの社会的孤立も解消されつつあります。また、産休・育休明けの社員の復職もスムーズになるとの声も多く寄せられています。

まとめ


株式会社アワーズの取り組みは、女性管理職を増やす成功事例として注目されています。企業内保育園の存在が社員の働く環境を大きく変え、エンゲージメントの向上につながったことは、今後も多くの企業にとって参考となるでしょう。アドベンチャーワールドのように、理念を基にした施策と環境整備が社員の成長を促すことが強調された事例です。アワーズの成功を受けて、他の企業も同様の取り組みを進めることが期待されます。


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