シェアサイクル『チャリチャリ』とルリーロ福岡が新しい地域共創に向けて始動
福岡のシェアサイクルサービスである『チャリチャリ』が、ジャパンラグビー リーグワン所属のクラブチーム「ルリーロ福岡」と西部ガスグループと共に、久留米市総合スポーツセンター陸上競技場周辺での交通課題の解決とスポーツツーリズムの推進を目指す共同プロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、地域の特性を生かして、より多くの人々がスポーツに親しむことができる環境を整えることを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
ルリーロ福岡は、福岡県筑後地区を拠点とし、ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン3に所属する地域密着型のラグビーチームです。国内のラグビー界では、企業が母体となるチームが多い中、彼らは特定の母体を持たず、400社以上のパートナー企業と連携することで地域に根ざした活動を展開しています。そのため、地域住民の応援が欠かせず、試合開催日に多くのファンが集まる一方、アクセスの悪さや駐車場の不足といった交通課題が顕著となっています。
このような背景から、今回の共同プロジェクトでは、チャリチャリと西部ガスグループのシェアリングサービスを活用し、スタジアムへのアクセス向上を図ることにしました。具体的には、シェアサイクルを導入し、観客の移動をスムーズにするとともに、西部ガスグループによる駐車場のシェアサービスを併用することで、駐車スペースの不足問題にも対応します。
プロジェクトの詳細
このプロジェクトは、「地域に根ざし、人と地域をつなぐ」という共通理念に基づいています。観戦体験の向上を図るため、観客が自転車でスタジアムにアクセスできるようにし、観戦をきっかけに地域の観光スポットを訪れる流れを作ることで、スポーツツーリズムを活性化させます。特に、チャリチャリの導入により、試合前後に地域を回遊することができ、訪れる人々に新たな楽しみ方を提供します。
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チャリチャリの特徴
『チャリチャリ』は、スマートフォンを利用したシェアサイクルサービスで、簡単に自転車を借りることができるのが特徴です。2024年4月からは久留米市でもサービスを開始し、270台以上の自転車と80か所のポートを用意しています。料金は、普通自転車が1分7円、電動アシスト自転車は1分17円とリーズナブルです。
期待される効果
また、このプロジェクトはスポーツ庁が主催する支援事業「SPORTS OPEN INNOVATION BUSINESS DEVELOPMENT 2025」にも採択されており、スポーツ業界におけるオープンイノベーションの推進を目指しています。さまざまな業種間の技術や知見を融合させることで、スポーツ産業の成長が期待されます。各社が持つ独自の強みを生かし、地域共創の新しいモデルを構築することで、さらなる発展を目指します。
まとめ
今後、チャリチャリ、ルリーロ福岡、西部ガスグループの3社は、スポーツの力を活用し、地域と企業、さらにファンの一体感を高めるための取り組みに注力する予定です。このプロジェクトはきっと福岡エリアに新たな価値を創り出し、地域活性化に寄与することでしょう。