名古屋市が描く新たな不登校支援の形
名古屋市教育委員会が画期的な不登校支援をスタートさせることになりました。その中心となるのが、株式会社すららネットが提供するAI活用型アダプティブ教材「すらら」です。この取り組みは2026年4月から、市立全小・中学校において不登校の児童や生徒に対し、学習支援ツールとして利用される予定です。
社会的自立を目指した新しい支援方針
近年増加する不登校児童・生徒の数は、名古屋市でも深刻な問題となっています。2025年度には、名古屋市の不登校児数が6,000人を超える見込みで、この数は過去5年間で急激に増加しています。この課題を受け、名古屋市は従来の「学校復帰」を目指す支援から、より柔軟な「社会的自立」を重視した支援へと方針を転換しました。
2025年3月には、「なごやハートプラン」が策定され、校外の居場所や教育支援センターの機能拡充、さらにはメタバースを使ったオンライン支援など、さまざまな学びの形を支える体制が整備されます。このように名古屋市は、児童生徒一人ひとりの状況に応じた学びの選択肢を増やし、誰ひとり取り残さない支援を目指しています。
AI教材「すらら」の魅力と機能
今回導入される「すらら」は、AIによって個別最適化された教材であり、学ぶ児童や生徒の理解度に合わせて内容や難易度を調整できます。これにより、学校に通えない児童生徒も、自宅や教室外で学ぶ機会を得ることができます。さらに、学習履歴や進捗データを記録する仕組みも整備されており、学校や教育委員会は児童生徒の学習状況を把握できます。このデータは、不登校時の学習を出席扱いとして評価する一助にもなります。
「すらら」の活用は、場所に縛られない学びの提供を可能にし、多様な支援を進化させる役割が期待されています。
より良い学びの環境へ
名古屋市が選んだ「すらら」による不登校支援の導入は、これまでの実績を踏まえた上での評価と言えます。無理のない学び直しを実現し、学習を続けることができるように、すららネットは今後も地方自治体や学校、家庭との協力を深めながら、多様なニーズへの解決策を提供していく方針です。
「すらら」とは
「すらら」は、小学校から高等学校まで幅広く採用される国語、算数・数学、英語、理科、社会、情報Ⅰの6教科に対応しています。アニメーションキャラクターが先生役となり、生徒たちの理解度に合わせた教材を提供し、理解から応用に至るまでの一連の流れを支援します。この柔軟な学びを実現することで、さまざまな教育現場での対応が可能となっており、不登校や発達障がいを抱える子どもたちにも喜ばれています。
今後もAI技術を活用した「すらら」の展開は続き、教育現場の課題を解決するための重要な一歩となるでしょう。