守谷高校のSDGsカルタ
2025-09-09 13:49:54

守谷高校のSDGsカルタが紡ぐ国際的な平和の輪と教育の未来

国境を越えた平和の教育



茨城県立守谷高等学校で生徒たちが手がけた「SDGsカルタ」が、世界の平和教育に寄与していることをご存知でしょうか?このプロジェクトは、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(千葉県)が主導しており、全国の学校と共に制作した「なかよしカルタ」を基にしています。このカルタは、ゲーム感覚で学べる教育ツールとして、遠く離れたケニア、シリア、ルワンダにおいても導入され、平和や環境問題についての意識を高める役割を果たしています。

1. 「なかよしカルタ」の意義と役割



なかよし学園プロジェクトは、日本の小中高校の生徒たちと協力し、平和や環境、SDGsをテーマにしたカルタを開発しています。これを通じて、生徒たちは遊びながら重要な社会課題について学び、それを海外の教育現場に届けています。特に、守谷高校のSDGsカルタは、他の国々の教育システムにも取り入れられ、現地の子どもたちが持続可能な未来を意識するための教材として重要な役割を果たしています。

2. 守谷高校での講演会



2025年9月8日に守谷高校で実施された講演会には、なかよし学園プロジェクトの中村雄一代表が招かれ、生徒たちが制作したカルタがどのように活用されているかが報告されました。ケニアでは環境保護の授業素材として、またシリアでは交流授業の中で使用され、子どもたちが平和への願いを語り合う場として機能しています。一方、ルワンダでは歴史的背景を持つ復興教育の中で、このカルタが過去を乗り越え未来を見据える手助けとなっています。

特に、講演会の際には、シリアの学生たちから送られた手紙や折り鶴が守谷高校の生徒に手渡されるシーンもありました。この感動的な瞬間は、参加した全ての生徒に、自分たちの活動が国際的に意味を持つことを強く実感させました。

3. 国際的な評価と広がり



守谷高校のSDGsカルタは国連のACUNS学術会議での事例発表も行い、国際的な平和教育に対する日本の高校生の創造的な実践を表彰されました。このように、日本の生徒たちの取り組みが国際社会において評価されるのは重要な意味を持ちます。守谷高校の例に留まらず、全国の他の学校でも同様の取り組みが進められています。対馬西部中学校では地域の歴史を活かした「平和カルタ」、名古屋市立扇台中学校では「防災カルタ」を開発し、各々が教育活動に役立てています。さらには、小学校でも独自の挑戦が生まれており、広島県の青河小学校では手作り石けんを用いた手洗い教育が行われ、鹿児島県の三島竹島学園では地域資源を活かした教材を通じて文化の交流が進んでいます。

4. グローバル人材育成の観点



この活動は国際交流以上の意義を持っています。守谷高校の生徒たちは、自分たちの作ったカルタが他国の子どもたちに影響を与えていることを知り、国際社会の一員としての意識を育んでいます。中村代表も述べているように、このプログラムは生徒たちに「世界の当事者」としての自覚を与える貴重な機会であり、教育を通じた国境を越えた交流がもたらす希望があります。

5. 今後の展望



茨城県の守谷高校が織りなす「SDGsカルタ」は、日本の高校生の平和教育に新たな道を開くものです。なかよし学園プロジェクトは、これからも様々な学校と連携し、教育を通じて日本と世界を結ぶ架け橋を強化していくことでしょう。この活動が全国の教育現場に広がることで、次世代の子どもたちがより豊かな未来を築く手助けとなることを期待しています。彼らが持つ希望は、単なる夢に留まるものではなく、確かな現実となるのです。


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