セキュリティ意識を楽しく学べるカードゲーム『スリーナンバー』の登場
2025年11月14日に、株式会社セガ エックスディーが新たな対戦型カードゲーム「スリーナンバー ~CSIRT vs HACKER~」を発表します。このゲームは、企業や個人が日常的に直面するサイバー攻撃に対する有効な対策を学ぶことを目的としており、プレイヤーは情報セキュリティの専門家“CSIRT”とハッカー“HACKER”に分かれ、心理戦を繰り広げることになります。
ゲームの内容と目的
『スリーナンバー』では、プレイヤーは重要な機密情報を守る側と攻撃側に分かれ、それぞれ思考を駆使して戦います。セキュリティ担当者や研修担当者は、このゲームを通じてセキュリティの重要性を再認識し、研修として利用できる内容となっています。ハッカー役は、ランサムウェアなど様々な攻撃手法を使って“3桁の数字”を突き止めることを目指します。一方、CSIRT役は攻撃に対応するための適切な防御策を選択し、密情報を守り抜くというシンプルかつ戦略的な対戦が映し出されます。
このゲームが注目される理由の一つは、ゲームの中で実際に企業が直面するサイバー攻撃のシナリオが組み込まれていることです。実務でもよく見受けられる攻撃手法をテーマとしており、楽しむうちに自然とセキュリティに関する知識が身につくように設計されています。
セキュリティ意識の向上: 研修の新たなかたち
昨今、サイバー攻撃のリスクは増大し、企業において情報セキュリティへの意識を高めることが求められています。従来の研修では、一方的に話を聞く形式が多く、社員たちの意識が希薄になってしまう懸念があります。しかし、『スリーナンバー』はゲーミフィケーションの手法を取り入れたことにより、参加者が積極的に学びたいと思える環境を作り出しています。
また、評価を得ているのはセガサミー社内での導入実績です。実際に研修として導入した際、参加した従業員から高評価を得たことが、このカードゲームの信頼性を高めました。多くの企業においても、シスコシステムズやNEC、株式会社ブロードバンドセキュリティなどが導入を決定しています。これは、セキュリティ意識がなかなか向上しないという共通の課題に対し、有効な解決策となるでしょう。
プレイヤー対戦と心理戦
『スリーナンバー』には、初心者向けの「ビギナールール」と、熟練者向けの「エキスパートルール」という二つのプレイスタイルが用意されています。初心者でも安心してプレイできるよう配慮されており、プレイヤーは自身の立場に応じて手札を使い分け、戦略を練る楽しさを体験することができます。これにより、カジュアルに楽しめるだけでなく、心理戦を楽しむことができ、セキュリティ知識を自然に吸収できる仕組みとなっています。
まとめ
『スリーナンバー』は、サイバーセキュリティを学ぶための全く新しいアプローチを提供するゲームです。楽しみながら学べる仕組みを作り出すことで、従業員のセキュリティ意識を高めることを目的としています。今後の企業研修やセキュリティ教育において、重要な役割を果たすことが期待されるこのゲームを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。セキュリティの知識が豊富なプレイヤーほど、さらなる防衛策を身につけるチャンスとなるでしょう。このゲームがもたらす学びの効果を、身近に感じることでしょう。