愛知のAcompanyが秘密計算普及に向けCCCに加盟！新たな挑戦への道

愛知のAcompanyが秘密計算の普及を狙いConfidential Computing Consortiumへ加盟

名古屋市に本社を構える株式会社Acompany（アカンパニー）は、秘密計算技術の普及と標準化を目指す「Confidential Computing Consortium」（以下CCC）にGeneralメンバーとして新たに加盟しました。このニュースは、同社が今後も技術革新を進め、業界全体の発展に寄与することを意味しています。

Confidential Computing Consortiumとは？

CCCは2019年に設立され、Linux Foundationのプロジェクトとしても知られています。この業界団体の目的は、ハードウェアベンダー、クラウドプロバイダー、そしてソフトウェア開発者の協力を通じて、秘密計算技術の普及を加速させることです。

秘密計算は、計算を行う際にデータを暗号化したまま処理できる技術です。この技術は、機密性を保持しつつ、データの完全性を保証します。つまり、実行されるコードが事前に公開されたものと一致しているか確認できるのです。この特性が秘密計算を特に強力なものとしており、データセキュリティが求められる現代において重要な技術となっています。

CCCには、Premier、General、Associate、Startupの4つのメンバーシップカテゴリがあり、名だたる企業が名を連ねています。PremierメンバーにはGoogleやMicrosoft、Metaなどのテクノロジー大手が参加しており、GeneralメンバーにはAcompany、Samsung、Xiaomi、Qualcomm、富士通などが名を連ねています。日本企業としてCCCに加盟するのは、現在のところAcompanyと富士通の2社のみです。

今後の展望

AcompanyはCCCへの加盟を機に、各種委員会やワーキンググループに積極的に関与し、AI、データ、セキュリティ分野の技術革新に取り組むことを表明しています。具体的には、CCCのホワイトペーパーやレポートを日本語に翻訳し、新たな情報を広めることを計画しています。

さらに、Acompanyが事務局を担当する「プライバシーテック協会」などの活動を通じて、秘密計算技術の普及に貢献していく考えです。これにより、業界全体のセキュリティ意識の向上や新たなビジネスチャンスの創出が期待されます。