豊橋の“ブラックサンダーあん巻き”が500万個突破！驚愕のヒットを生んだ秘話とは

豊橋名物「ブラックサンダーあん巻き」の成功秘話

愛知県豊橋市で誕生した「ブラックサンダーあん巻き」は、老舗和菓子店「お亀堂」と人気チョコレート菓子「ブラックサンダー」を製造する「有楽製菓」の手による異色のコラボレーションです。地域限定販売ながらも、なんと累計販売数が500万個を突破しました。その人気の秘密とは、一体何なのでしょうか。

斬新なコラボレーションの背景

「ブラックサンダーあん巻き」の誕生のきっかけは、お亀堂の社長のひらめきから始まりました。「ブラックサンダーとの意外な組み合わせがあるなら、あん巻きでもできるはず！」という直感が、コラボの始まりです。社長が有楽製菓に打診すると、二つの会社は「地元豊橋のためになるなら」と意気投合し、開発がスタートしました。

しかし、商品化には多くの試行錯誤が伴いました。例えば、ミキサーを使った際にはブラックサンダーが粉々になり、ザクザク感が失われてしまったり、生地に焼き付ける「イナズマ」の角度がなかなか決まらなかったりしました。また、「もっとチョコ感を出そう」と味のバランスに悩む日々も続きました。そうした幾度の試作を経て、2017年に「ブラックサンダーあん巻き」はついに完成を見ました。

大ヒットの理由と受賞歴

「ブラックサンダーあん巻き」は、SNSやテレビでも取り上げられ、初年度に100万個を売り上げ、その人気は加速していきました。また、この商品は愛知県ふるさと食品コンテストで最優秀賞を受賞し、さらに農林水産省の全国コンクールで食料産業局長賞を受賞するなど、その実力が証明されています。

味わい方のおすすめ

「ブラックサンダーあん巻き」は、まさに口の中で多様な食感と味わいが広がる「口内エンタメ」と言えるでしょう。おすすめの食べ方は、七輪やトースターで軽く炙ることで、外はパリっと香ばしく、中はとろ〜りとしたチョコレートに仕上がります。特にトースターなら1〜2分で楽しめるので、おやつとしても最適です。

地元でしか手に入らない貴重なスイーツ

「ブラックサンダーあん巻き」は完全に地元限定の商品で、以下の場所で購入可能です：

- お亀堂の直営店（工場直売店、岩田店、藤沢店、カルミア店、アピタ店、田原店）
- 豊橋駅のキヨスク
- 道の駅とよはし
- 有楽製菓豊橋夢工場の直営店

ネット通販は行われていないため、豊橋を訪れた際にはぜひ手に取ってみてください。

お亀堂の理念と地域貢献

お亀堂は、愛知県三河地域で70年以上続く老舗和菓子店であり、「挑戦」と「革新」をモットーに、地域を元気にする和菓子作りを続けています。特に最近では、地元農家との連携を強化し、地域の一次産業を支える「地域支援型の和菓子屋」としての役割を果たしています。

社長は「真面目に、でも遊び心を忘れずに」という理念の下、地域でしか手に入らないからこそ思い出に残るお菓子づくりを目指しています。これからもお亀堂は、和菓子の可能性を広げ続けることでしょう。