AI博覧会 Nagoya 2026でのTIMEWELLの講演
2026年6月16日と17日、名古屋コンベンションホールにて、愛知県初のAIカンファレンス「AI博覧会 Nagoya 2026」が開催されました。このイベントは、産業界の現場で直面する課題を解決するためのAIソリューションを集約したものであり、多くの業界関係者が集まりました。
この博覧会で、株式会社TIMEWELLの代表取締役CEO濱本 隆太氏と取締役CTO内藤 一樹氏が講演を行い、製造業における4大業務「提案書作成」「図面対応」「現場カイゼン」「輸出管理」をAIエージェントを用いて自動化する具体的な方法を説明しました。
講演の概要
TIMEWELLの講演では、AIエージェントを活用することで、製造業の業務現場が抱える負担を軽減する新しいアプローチが提示されました。特に、繰り返し行われる定型業務をAIに任せ、人間はより重要な意思決定に集中できるという考え方が強調されました。
講演は、製造業における特定業務の詳細に基づいており、AIを用いた業務の効率化を実現する具体的な手法が示されました。講演中、会場は満席となり、多くの聴衆が時間の経過を忘れて内容に耳を傾けました。
製造業に共通する課題
製造業の現場では、人手不足や熟練者の減少が深刻な問題となっており、特定の担当者に業務が依存しがちな状態が続いています。提案書作成や図面対応、さらに現場カイゼン、輸出管理といった業務は多くの資料や情報を整理し、理解する必要があるため、時間がかかるばかりか属人化が進みやすいのです。
TIMEWELLはこれらの業務をAIエージェントに任せることで、最終的な判断を人が行う「人間とAIの協働」を実現する考えを持っています。
講演のハイライト:AIエージェントの活用
TIMEWELLが紹介したのは、2つのAIエージェントによる業務のカバーです。一つは汎用AIエージェント「ZEROCK」で、もう一つは輸出管理特化型の「TRAFEED」です。
ZEROCK
ZEROCKは、自律型であり、ユーザーからの指示を待たずに自発的に業務を遂行できる国内初のAIエージェントです。社内の資料や過去のプロジェクト例、技術文書を利用して、提案書の作成や図面にかかわる情報整理、さらには現場改善の検討を効率的に支援します。
TRAFEED
TRAFEEDは、日本の安全保障輸出管理に特化したAIエージェントとして、世界初のサービスです。このエージェントは、最新のAI技術を用いて、2億件を超える独自データベースから情報を引き出し、わずか5秒で輸出取引の懸念度を可視化し、迅速に根拠付きのレポートを作成する能力を持っています。
このシステムは、リスクや懸念度に関する判断の精度を95%以上確認されており、多くの製造業者や研究機関にも導入が決定しています。
今後の展望
CEO濱本氏は、AIエージェントに任せることで人が本来行うべき意思決定に時間を取り戻すことを目指していると語ります。そして、今後もAI技術の進化に応じた機能拡充と提供が行われる計画です。特に、2026年に改正予定の輸出管理規制への対応を強化する方針も示されています。
このAI技術の活用によって、製造業の現場が抱える負荷を軽減し、業界全体の生産性向上が期待されています。名古屋の製造業者たちとの意見交換を通じて、更なる発展に向けた実りある情報共有が行われた今回の講演は、多くの関心を集めました。