教育機関向け支援プログラム「meviy for education」のスタート
株式会社ミスミグループ本社が運営する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」は、2025年度の教育機関向け支援プログラム「meviy for education」の公募を開始しました。このプログラムは、ものづくりに取り組む教育機関を対象に、最大10万円分のクーポンや特別講座を提供し、未来の製造業を支える人材育成を目的としています。私たちの社会において製造業は欠かせない要素であり、その未来を担うのは若者たちです。しかし、今、製造業には若者の離れや高齢化による人手不足、技術の継承を担う教育資源の不足という多くの課題があります。これらに対処するため、ミスミは「meviy for education」を立ち上げました。
プログラム概要と背景
「meviy for education」は、ものづくりに挑戦する教育機関、つまり学校法人に応募を呼びかけ、選ばれた団体には最長で10万円分の部品購入時に使用できるクーポンや、乳製品の特別講座を実施します。この取り組みは2023年に新規設立されたもので、今回が3回目の実施となります。すでに静岡大学「Shizuoka University Motors」や九州大学「LRE」、さらには東北大学と慶応義塾大学の「ARES Project」など、多くの団体がこのプログラムに参加しており、高い評価を得ています。
「meviy」の特徴の一つは、AI技術を利用して設計データをアップロードすると、加工しにくい場所を特定し、改善案を提案してくれることです。こうした機能が教育機関での実践的な学習に役立っています。全国の約3割の教育機関でこのツールが活用され、学生たちのスキル向上に寄与しています。
具体的な支援内容
このプログラムの具体的な支援内容は以下の通りです。
- - クーポン提供: 参加団体に対し、meviyの部品購入時に最大で10万円分の90%OFFクーポンを発行します。
- - 活動レポートの公開: 参加団体は自身の活動の様子をレポートとして公開し、他の教育機関と共有することができます。
応募期間は2025年6月4日から7月31日まで、支援期間は2025年9月1日から2026年8月31日までの予定です。対象となるのは、大学、短大、専門学校、高等専門学校、高校などに所属する教育機関であり、3D CADを活用したものづくりを目指す団体です。なお、応募には教職員の許可が必要で、他団体との重複応募は無効となるため注意が必要です。
応募のポイントと選考基準
応募者の選考は、ものづくりに対する好奇心や情熱、チャレンジ精神が重要視されます。また、ユニークな取り組みやものづくりの未来に貢献したい志を持っていることも選考の基準となります。選考結果は応募者にメールにて通知され、2025年8月31日までに結果が分かります。
参加団体の声
参加した団体からは、meviyを活用することで生産効率の向上や、部品設計の自由度が拡大したとの声が寄せられています。例えば、静岡大学の「Shizuoka University Motors」はフォーミュラカーの製作においてmeviyを活用し、加工時間の短縮や部品形状の柔軟性を実感しています。また、国立鶴岡工業高等専門学校の研究室では、海洋プラスチックの再生研究において必要な機械を開発し、部品の価格可視化のメリットを享受しています。
ミスミの社会貢献
ミスミはこのような支援活動を通じて、次世代のものづくりを担う人材を育成しています。企業の枠に留まらず、地域社会や教育機関と連携し、ものづくり文化の促進に貢献していく所存です。誕生から証明された実績を持つmeviyを利用することで、今後も多くの学生が製造業の進展に寄与することが期待されています。教育機関向けの特設ページは、公式サイトで確認できます。
meviy for education特設ページはこちら
プログラムへの参加を希望する教育機関は、上記のリンクから詳細を確認し、積極的に応募していただければと思います。このプログラムが未来の製造業を支える人材の育成に役立つことを願っています。