インバウンド留学生支援の新たな施策
KEIアドバンスが大学向けに「アカデミック日本語教育プログラム」を提供開始します。このプログラムは、2026年度入学の留学生を対象に、入学前後に必要な日本語教育を行うもので、円滑な学習の導入を目的としています。
インバウンド留学生の急増とその課題
新型コロナウイルスの影響が緩和される中、インバウンド留学生が急増しています。2024年5月の時点で、日本の高等教育機関に在籍する留学生は22万9千人を超え、過去最高の人数を記録しました。この多くはアジア圏、特に中国やネパール、ミャンマーからの学生で、キャンパス生活に欠かせない存在となりつつあります。
しかし、留学生の中には日本語能力にばらつきがあり、アカデミック日本語を効果的に習得するためには、日本語能力試験N2レベルが求められます。しかし、実際にはN2を満たさずに入学する学生や、N2を取得しても大学の授業や生活に対応できないケースも少なくありません。こういった状況に対応するため、大学からのサポートを求める声が増えています。各大学では、日本語の補習に時間を割かざるを得ないケースが多く、専門教育の時間が削られる事態が起こっています。さらに、教職員の負担も増え、生徒の個別サポートが難しくなっているのが現実です。
アカデミック日本語教育プログラムの概要
このような背景を踏まえ、KEIアドバンスは「アカデミック日本語教育プログラム」を開発しました。このプログラムは、留学生が入学前後に一定レベルのアカデミック日本語を習得することを目指し、すでに構築された「e-ラーニング教材」と「オンライン授業」の2つの方式を提供します。
e-ラーニング教材
こちらは早稲田大学が発信したスタートアップと共同で開発したもので、中国語と英語での日本語学習が可能です。この e-ラーニング教材は、実際の大学の授業に則した内容を含み、留学生が自宅で学べるように設計されています。実際に使用される教え方やカリキュラムは、専門家によって監修されています。
オンライン授業
オンライン授業では、SOCCS代表の山口博嗣氏と共同で開発した内容が提供され、授業に必要なロールプレイ教材を用意しています。これにより、学生は様々な状況を想定した学習が可能となり、大学での教育を円滑に行えるようサポートされています。これらの授業も、入学前に自宅で受けることができ、入学までに必要な日本語力を身につける助けとなります。
導入方法と費用について
このプログラムは、日本の大学や短大に対して提供されます。期間は2026年度入学前の3月から始まり、基本的には3ヶ月間のプログラムとなります。費用は、e-ラーニング教材が約20万円(維持補修費含む)、オンライン授業は1名につき4万5千円で提供されます。教育機関は、これらのプログラムを独自に導入・組み合わせることが可能です。
まとめ
KEIアドバンスは、インバウンド留学生の増加を受けて、この新しい日本語教育プログラムを通じて、留学生が円滑に日本の大学で学び始められるよう支援します。本プログラムは留学生の日本語力向上を目指し、国内大学の教育の質の向上にも寄与することが期待されています。留学生と大学の双方にとって、将来の教育環境を改善するための大きな試みとなることでしょう。