美容医療と倫理
2025-06-29 20:45:27

美容医療が直面する倫理の課題と合併症外来の必要性

美容医療が直面する倫理の課題と合併症外来の必要性



2025年5月29日、名古屋で開催された第113回日本美容外科学会では、ザ・プラス美容外科の犬飼麻妃医師が美容医療における倫理と合併症外来の重要性について発表しました。美容医療の発展に伴い、合併症やトラブルも増加しており、患者が安心して施術を受けるための支援体制が求められています。

合併症外来の設立背景


犬飼医師は、常勤先である藤田医科大学ばんたね病院にて、美容医療による合併症に対応する「合併症外来」を設立した経緯を説明しました。美容医療が一般化する中で、施術後のトラブルが増加し、困っている患者が多い現実があります。本来、美容医療は生活の質を向上させるものであるべきですが、施術選択の誤りや情報不足が患者を苦しめています。これらの実態を受け、大学病院内で合併症外来を設立し、必要に応じた緊急対応ができる体制を整えることとなりました。

患者に伝えたい重要なメッセージ


犬飼医師は、合併症外来で診療を行いながら、患者に知識の重要性を伝えています。特に、施術に関する正しい情報を持つことが、後悔のない選択につながります。具体的には以下の3つのメッセージが挙げられます。

1. 正しい知識を持つ


美容施術を受ける際には、どのようなリスクや効果があるのか理解することが重要です。特にアクアフィリング豊胸のような問題が多い施術については、施術内容を把握し、疑問点を医師に確認する姿勢が大切です。SNSや広告からの情報は便利ですが、偏った情報に惑わされないよう注意が必要です。

2. 医師の選び方


医師の経歴や技術をしっかり確認することも大切です。経歴が明確で、施術手技が多様な医師を選ぶことで、患者の要望に応じた適切な治療を受ける可能性が高まります。情報開示がされていない医師には注意が必要かもしれません。

3. 複数の医療機関での相談


治療の選択に迷った際は、複数クリニックでのカウンセリングを受けることを勧めます。異なる医師の意見を聞くことで、自分に合った医療機関を見つける手助けになります。また、即決を求められた場合は慎重に考える必要があります。焦らず、自分のタイミングで施術を受けることが大切です。

教育と倫理の必要性


安全な美容医療を提供するためには、知識や技術だけでなく、医師の倫理観が不可欠です。しかし、需要に対して教育が追いつかない現状も存在し、十分な研修を受けていない医師が施術を行うこともあります。これによりトラブルが増加しているため、ザ・プラス美容外科では、医局員向けのハンズオンセミナーを定期的に開催し、責任ある医療人材の育成を目指しています。

こうした取り組みを通じて、美容医療の質を向上させ、患者に安心して施術を受けられる環境を整えています。今後は、美容医療が患者の生活の質を向上させる手段として信頼されるための努力を続けていきます。

ザ・プラス美容外科について


ザ・プラス美容外科は、代官山と名古屋にクリニックを構え、質の高い美容医療サービスを提供しています。患者が安心できる施術環境を整え、万が一のトラブルにも真摯に対応することで、美容医療を通じて患者の人生を支えることを目指しています。


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