行方不明展 名古屋トークイベントレポート
3月22日(土)、名古屋のテレビ愛知第一スタジオにおいて、「行方不明展」の名古屋巡回記念トークイベントが開催されました。ホラー作家の梨氏とテレビ東京の大森時生氏が登場し、約80名のプレミアチケットを手にした参加者たちが熱心に耳を傾けました。
梨氏と大森氏の登場
最初に、大森氏が「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をすると、梨氏は独特な雰囲気を漂わせながら、顔出しをせずに紙袋を持参してきたことを明かしました。「不穏な照明」という言葉で表現された会場の雰囲気の中、彼の言葉には緊張が漂っていました。お二人のトークが始まり、特に「行方不明」をテーマに選んだ理由にフォーカスが当たりました。
不在というテーマについて
梨氏は、「The Backroom」や「リミナルスペース」といった不明瞭な空間の存在が人々の興味を引く、この展覧会のテーマの本質として、喪失や不在についてを語りました。大森氏は、このテーマが多くの人々に響いた理由として、特に若い層にとって、居場所を見失い、「ここではないどこかへ行きたい」という感情が共鳴したのではないかと分析しました。
若者が集まる理由
展覧会が若者に人気を博した理由について、類まれなSNS効果、特にTikTokなどの投稿が、来場者を引き寄せていると大森氏は述べました。大学生のデートスポットとして展覧会が注目され、従来のホラーファン以外の層にもアプローチできたことが成功の要因の一つと語られました。
展示内容とその新作
梨氏が新たに名古屋会場に追加した「犬小屋」について話す場面では、会場選びの裏話が飛び出しました。本来は別の場所での開催を検討していたものの、犬小屋の展示がそのまま新作として組み込まれた巧妙さに会場からは感心の声が上がりました。
大須商店街の魅力
大森氏は、大須商店街の特徴を称賛し、東京と比べて独自の文化を持つこのエリアが、行方不明展の空気感にマッチしたと感じたようです。商店街内での協力企画によって、訪れる人々に特別な体験を提供しています。
今後の展望
梨氏と大森氏は、今後も2人で新たな企画を進めていく意向を示し、トークイベントの参加者に愛情をもってメッセージを送りました。トークイベントは満員の中、大成功のうちに閉幕しました。
展覧会についての詳細
「行方不明展 名古屋」は、3月30日(日)まで開催中です。チケットは大人2,200円、小中高生が1,600円と手頃です。この機会にぜひ、彼らの作品とその世界観を体感していただきたいです。
開催場所やチケット情報については、公式サイトをご覧ください。